フアン・ラモン・ヒメネス知ってる?


今年こそはスペイン語に力を入れて
勉強をしてみようと思っている。
この思いは、日々あたまの片隅にドカンとあって。
やらなきゃだめよと、私のあっちこっちを
突いてくるのだけれど
どうしても、他のことに気を向けて
今まで来てしまったのである。

それで、その勉強法がたくさんある中の一つとして
興味深いスペイン語の本を読んでみようと思ったのである。
とにかくこの勉強がいつまで続くかわからないが、、、
やってみよう。
やらなきゃ、いつまで経ってもスペイン語は上達しないしね。
あぁ〜、情けない。

大好きな作家、江國香織さんの本をときどき読むことがある。
それは彼女のエッセイで
その本の中で、『プラテーロとわたし』という本が
紹介されていた。

その本を調べてみたら、
なんと、スペイン人の作家であることを知り
ぜひ、スペイン語で読んでみようと思ったのである。

この『プラテーロとわたし』は
スペイン語のタイトルはほぼ直訳で『Platero Y Yo』というタイトルだ。
いや、スペイン語が直訳ではなく、
日本語が直訳と言った方が本当だ。
作家はJuan Ramón Jiménez フアン・ラモン・ヒメネスという
1956年にノーベル文学賞を受賞された方だ。
恥ずかしいのだが、わたしは今まで彼の存在を知らなかった。

彼は若い頃に、彼のことをとても理解してくれたお父様がお亡くなりになり、
それがきっかけで精神に不調をきたし、療養生活をしていた時期があり
その時の経験を元に散文詩集『Platero Y Yo (プラテーロとわたし)』を
執筆したそうだ。

江国さんのエッセイからの抜粋だが

世のなかの、善いもの、美しいものが全て書きつけられている本を
一冊だけ知っている。静かで質素で清らかな本だ。しかも、深い絶望にみちている。
−『物語のなかとそと』江國香織−

この彼女の言葉を読んだら、誰だってこの本を読みたくなってしまう。

その一人が、まさに私だ。

この本は散文詩集で
プラテーロというのはロバの名前。
そう、この本の主役はロバさん。

さてさて、これから読むのだけれど
ドキドキ。

私も、この本が好きになれますように。

そんな気持ちだ。

私が理解したスペイン語『Platero Y Yo』と、日本語の『プラテーロとわたし』
日本に一時帰国した時に日本語の『プラテーロとわたし』を手にして
答え合わせをしてみようと思う。

そうそう、この本は日本では4社ほどの出版社から出版されているのだけれど
そのひとつに理論社からでているものは挿画が山本容子さんで
これは絶対に欲しい本のひとつ。
山本容子さんはすごく影響を受けたアーティストのひとりで大好きな人だから。

kinopiyo
バルセロナ在住。グラフィックデザインをしつつ布で小物なども製作中。 2019年12月に出版したバルセロナのガイドブック『心おどるバルセロナへ 最新版』イカロス出版より発売中。電子書籍もAmazon、kindle、楽天koboなどでお求めいただけます。私が好きなお店の紹介や暮らしについてをお伝えしたいと思っています。