古いモノのチカラはすごいぞ


春のセマナサンタ(イースター)の休暇を使って
ベランダの壁に取り付けたのが
この古い扉だ。

ここに引っ越して来た時から
ベランダをどうにかしたいと思っていて
思いついたのが、アンティークのドアを買ってとり付けて
いかにも向こう側に何かあるような感じにするという
そんなアイディアが頭に浮かんだのだ。

それで、サンクガットの方にある
Mercanticというアンティークショップがたくさん並んでいるところへ行って
買ってきたのが、写真の古い扉だ。
実は買った当初、家のドアを探していて、
これだ!と思って買ったのだけれど
よく見たら、これはドアではなくて
食器棚の扉だということに気がついたのだ。
でもまぁ、いいじゃないかと
これをベランダに取り付けたのである。
購入してから、2年目にしてやっと作業に入ったのだ。

取り付けてみるとイメージ通りの雰囲気となり
今まで骨董市で買ってきた
園芸用品などをまわりに飾ったりなんかして
自己満足をしている。

それにしても、古いモノというのは
いっきにまわりの様子を魅力的に変えてくれる。
自分は何をしたかと言うと何もしていないけれど
古いモノの力でいい風景が見られているように思う。

先週は最高に暑かったバルセロナだが
今週に入って暑さが少しやわらぎ
過ごしやすくなってきた。
昨日は嵐で、突風が吹いたりしたが
翌朝は静かで優しい空気になっていた。
それでは、良い週末を!

森の中に、時を重ねたかわいいオブジェ


アートの森みたいなのが La Garriga ラ・ガリーガの町にあるみたいだよ。
と教えてくれたのは夫だ。

スマホに映し出されたオブジェを見てみると
味のある動物などの像がいくつかあって
さっそく数日後に探検に行くことにした。

意外にも、そこは我が家から歩いて20分ほどのところにあった。
森の奥の方ではなく、わりと入口からすぐのところにあるので
危ない感じは全くなく
それどころか、小人とか妖精とかがひっそりと過ごしていそうな気配を感じるほど。
わぁわぁと騒いで声を出す場所ではなく
森の精が住んでいるようで、足を音を立てずに忍び足で
ゆっくり歩いて、オブジェを覗き込むような
そんなところなのだ。
自然とそんな気持ちになってしまう場所なのだ。

思ったのは『ジブリの森』みたいな、、、。
もちろん、作品数は10くらいしかなく、規模も全く違うのだけれど
ちょっと廃墟化している感じもあって、逆にそれがリアルジブリの森のように感じる。
動物たちのオブジェの顔も愛嬌があって、ちょっと壊れていたり、汚れていたりなんかして
それがとってもいい感じなのである。

ここの場所は『La Cabana dels Nans ラ・カバナ・ダルス・ナンス』という名前が付いていて
エステべさんという方が作ったものだそうだ。
以前はきちんと管理されていたのだが、
常識のない人たちにより、壊されたり、汚されたりして現在にいたっている。
しかし、住人たちの声により、最近ではここを整備し直して、
みんながもっと楽しく安全に見られるようにとの
計画が進められている最中とのこと。

ちょっとこんな森、
中々ないし、見られないと思う。
いろんな人に見て欲しいなぁ。

まだオブジェはあるのだけれど、
今日はこの辺で。

それでは、良い週末を!

コーヒー豆はだいたいここで買う


コーヒーは毎日飲むものだから
豆はとても重要だ。
我が家の豆はだいたい『Café El Magnífico カフェ・エル・マグニフィコ』のものだ。
歴史は100年を超え
時を重ねてコーヒー豆を扱ってきた老舗のお店。
現在のパッケージは元気いっぱいのオレンジ色だ。

いつも3種類の豆を買う。
これには理由があって、
豆を挽く前に自分でブレンドをするのに3種類あるととても都合がいい。
2種類だとAだけBだけ、そしてA&Bの3方法しか楽しめないが
3種類だとA、B、C、A&B、A&C、B&C、A&B&C
その他、Aを30%&Bを70%などなど
色々楽しめる幅がある。
しかし4種類以上になると手に負えないので
3種類がちょうどいい。
なぜブレンドするかというと味が変わって楽しめるからだ。
ぜひ、一度やってみてほしい。
毎朝、直感で豆を調合する。
直感がいいのだ。
例えば、コロンビア50%とエチオピア50%でおいしい!と思っても
ノートに記録したりはしない。(朝だし面倒だし)
頭の片隅に置いておき、忘れてしまってもそれはそれで良し。
これは実験を楽しむことであって
もしくは「今日のはおいしい」運がいいかも!
みたいな占いのようなものでもある。
なんだか楽しく作っていることがいいのだ。

我が家のコーヒー缶は3つある。
もう10年以上は使っていて、
アンティークの域に入っているほど味のある色に染まってきている。
この缶に貼っているラベルは、
Café El Magníficoのパッケージに付いているシールをそのまま使っている。
そのラベルにはコーヒー豆の産地や味に関する情報、
例えばチョコレート風とか、花のようなとか、甘い、酸っぱいなど。
色々な事柄が書いてあるので、そのまま剥がして缶に貼り付けると
簡単だし、わかりやすい。
そのやり方を写真で説明してみた。


もし、バルセロナに来ておみやげにこのコーヒー豆を買ったなら
このラベル貼りをしてみるといいかもしれない。
もしくは、日本のコーヒー豆屋さんも
こんな風にラベルシールを剥がれやすくすると
お客さんの方ではラベルとして缶に貼りやすいのでやってみるといいかも。

コーヒー豆屋さんの情報はこちら。
上のはウェブサイトで、下が住所などの情報。
行ってみてね。

店名 Café El Magnífico
住所 C/Argenteris 64

バルセロナのバルやレストラン
かわいい雑貨屋さん
おいしいパン屋やスペシャルティコーヒーのお店など
情報がいっぱいで
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旅のヒントBOOK『心おどるバルセロナへ 最新版』イカロス出版から
読んでるだけでも行った気分になれる、そして行きたくなる
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花は夕方から開くおしろい花

三日ほど前から涼しい日が続いている。
おかげでベランダの植物たちもおだやかに過ごしているように見える。
太陽がガンガン照っていると、焦げてしまうのではないかと心配になってしまう。

最近うれしいのは、おしろい花が咲き始めたことだ。
あぁ〜夏がやってきたぞ!というそんな花なのだ。
我が家のおしろい花は、花びらに特徴がある。
一色だけじゃなく2、3色が混ざった花びらで、一つとして同じ花びらがない。
だから、今日はどんな色彩模様の花がさいてるかな?
なんて思いながら夕方から夜にかけて観察をするのが楽しみでならない。
まぁ、一色だけという花もあるけれど。それはそれで、とっても美しい。
朝、起きてすぐはまだ咲いているのでチラリと見つつ
朝食を食べ、食器を洗って、歯を磨いて、体操して、、、なんてやっている間に
もう、しぼんでしまっているのだ。
このおしろい花は元々、散歩道に咲いてたもので
3年前の9月に、こっそりタネをいいただいてしまったのだ(盗んだともいうかな?エヘヘ)
最初の年はひとつの鉢だけだったけれど、毎年増えて、今年は5つの鉢になってしまった。
モリモリ育つので、存在感がすごい。
5つの鉢が満開になったら、我が家のベランダは賑やかになるなぁ〜。
想像しただけでうれしい。
花は裏切らない? いや、たまに咲かなかったりするし、、、
でも、花がそこにある。ない。その差は全く違う気がする。
そこに小さな黄色い色があるだけで、そこがいい感じになるのだ。

もっと、いろいろ咲かせてみたい。
そう思っている。

今週末はSant Joanサンジョアンだ


口にしたくはないけれど、つい言ってしまうアツい!の言葉。
先日までは雨が降ったり止んだりしていたのに
ここ数日ですっかり顔や手足が日に焼けてしまった。
夏の我が家は、窓を全開にして過ごすので
ベランダからの砂埃が風に吹かれて部屋に流れ込み
毎日の掃き掃除が大変(時々忘れたフリもする)。
ありがたいことに、風通しの良い家なので
多少の我慢は必要だが、何とかエアコン無しでも夏を越すことができる。
今年は初の試みで涼しさを呼ぶ演出のひとつに、
ゴーヤの種を蒔きグリーンカーテンをと思っている。
現在、ゴーヤのツルは50センチほどまで伸びてきた。
この調子でいけば7月中旬には美しいカーテンになるはずだ。

今週末はサンジョアンのお祭りがある。
明日の夜はあっちこっちで爆竹だの花火だのがバンバン、ビュンビュン上がるだろう。
私たち人間は承知の上だからまだいいが、
かわいそうなのはワンちゃんたちだ。
爆竹音がすると、ご近所のワンちゃんの怯えたような声が聞こえる。
このお祭りには、甘い伝統的なコカという菓子パンを食べる。
お世辞にもおいしいとは言えないお菓子なのだが、
伝統的な行事には伝統的なお菓子が必ずあるのがここスペイン。
甘いお菓子というのは昔からそういう役目があったのですね。
祭りと甘い物はセットなのだ。
下の写真は、スーパーマーケットで売っている一般的なコカで
大小10ユーロ前後で売られている。
見た目はこんなだけれどもおいしい!と言いたいところだが、
残念ながら、見た目通りの味である。

それでは、良い週末を!

今日から始まるガウディとサグラダ・ファミリア展 in Tokyo


予約時間より45分も早く着いてしまった。
そう、今日は歯医者の日。
時間をつぶすのはカフェがいいのだが、残念ながらこれから診察してもらうため
飲んだり食べたりができない。
そうだ! サグラダファミリアへ行こう!!!
通っている歯医者からすぐ近くなのだ。
朝のこのあたりは清々しい風がとおり、小鳥も歌い、気持ちのいい時が過ごせる。
学校の行事で訪れている中学生くらいの学生たちがじゃれあったりして、建物よりも友だちと遊んだり笑い合ったりしている。そういう年頃だよね。いいなぁ。
紫色のジャカランダの花やその他の黄色い花が風にゆらゆら揺れていて
考えてみたらこんなにのんびりとした気持ちで木々を通してサグラダファミリアを見ることって
今までなかったことだと思った。
ここに来る時はバルセロナに遊びに来てくれた友だちと一緒というパターンがほとんどで
気持ちや見ているものが、友だちと建築物に集中していて、まわりを見回す余裕がなかったのだ。
サグラダファミリアを背景に写真を撮っている人がちが楽しそうにしているのを見るのが好きだ。
こちらまで嬉しくなってしまう。
あたりを見回してみたら15、6人ほどの日本からのツアーグループがいた。
やはり皆さん上を見上げながらスマホで写真を撮っていた。
ツアーを仕切るガイドさんが一生懸命なにか言っている。
「みなさ〜ん、遠くに行かないでください〜」
「みなさ〜ん、なるべく近くにいてください〜」と。
きっとスマホを持って上ばかり見ているから、建築物を夢中で撮っているうちに
はぐれてしまう人がいるのだろう。
ずいぶん前の話だが、友だちがツアーからはぐれてしまったおばあさんを
サグラダファミリアまでタクシーで送っていったことがあった。
やっぱり、あるのだ。上ばかり見ているとはぐれてしまうのだよ。気をつけよう。
まぁ、それもいい思い出話になるのだろう。

さて、本日13日から東京国立近代美術館で『ガウディとサグラダ・ファミリア展』が開催される。
音声ガイドは幼少時代にサグラダファミリアの近くに住んでいたことがあるという城田優さんだ。

実際に実物を見ると感動はとてつもなく大きいけれど
ガウディやサグラダファミリアに関する本を読むと、知らなかったことが多く
文字や写真からも得られることはとても多い。
もっともっと知りたいという方はぜひ行ってみると良いと思う。
そして、バルセロナにいつか来て欲しい。

東京国立近代美術館で『ガウディとサグラダ・ファミリア展』の情報はこちら

これはホンモノだ モッチモチのパン


これが女の勘というものだろうか、それとも以心伝心とか超能力?
まぁただの偶然だと思うけれど、、、。
大当たりだったのだ。
電車で通るたびに気になる駅があった。
その駅の名はCentellas(センテーリャス、カタルーニャだからサンテーリャスかも)
住んでいる町La Garriga(ラガリーガ)からVic(ヴィック)方面に向かって3つ目の駅だ。
停車するたび、根拠はないけど何かいい町のような気がしていたのだ。
そこで昨日は気になる町Centellasに行って見ることにした。
女ぶらり一人旅のスタートである。
旅といってもたかが10分ちょっと電車に乗るだけだが、
知らない場所への旅はワクワクするものなのだ。

駅を降りて10分ほど歩いたところに広場があり、イスやテーブルが並べられている。それらは広場に面しているバルやカフェのもので、住民たちがのんびりと会話を楽しみながらコーヒーやビールなどを飲んでいる。もちろん真昼間からビールを飲むの姿はここでは普通の風景だ。
左側には役所の建物にアーチがあり、そこをくぐるとCalle de Nou(ノウ通り)だ。
ちょっと歩くと13番地に、見るからに美味しそうな店内のパン屋さんがある。
そこが今回紹介したいパン屋さんCan Tenorio(カン・テノリオ)だ。
白い棚にはアートのオブジェのように並べられたパンがあり、それを見た時は、これ絶対においしいに違いないという確信と出会えた嬉しさで気持ちは上がりっぱなしの私だった。
しかもすべて天然酵母のパンだという。
どれもこれも買いたかったが、今回はAL TALLというライ麦パンを買って見た。
うちは夫婦二人暮らしなので、まるまる1つ買うには多すぎるということで半分のを買い、お会計を済ませてパンを抱えたら、思った以上にどっしりと重く、電車に乗って帰る車内でパンの袋を開けると香ばしい幸せな香りがし、これをどうやって食べたら一番おいしいかなぁ〜とあれこれ考えているうちに家に到着したのだった。
さて、パンをオーブンで焼いて食べて見ると、とってももっちりしていて最高においしいパンだった。外はカリカリ、中はもっちり。パン好きの人ならうなってしまうほどのパンであった。


甘さ控えめで、ほんのりレモン風味なマグダレーナ(マドレーヌ)

パン屋さんの情報
名前 Can Renorio カン・テノリオ
住所 c/Nou 13, Centellas Barcelona

バルセロナからはカタルーニャ広場からRenfeレンフェのR3のVic方面に乗りCentellas駅下車。
だいたい一時間ほどで到着。古い町並みが残っていて、店の数は少ないが、こだわりのお店がある素敵な町。実はリネン素材の私好みの洋服屋さんも見つけてしまった。もう、通うこと間違いなし!

大根とキャベツがくっついたナピコル


住んでいる町ラガリーガの朝市は土曜日。
その市場ではいつも同じお店で野菜を買っている。
なぜなら、顔なじみになると素敵な笑顔と楽しい会話で対応してくれるからだ。
それに付け加え、サービスもかなりいい。
そこでは特に葉っぱ系のものを無料でいただけたりするのだ。
パセリなんかはどこのお店でも、少しちょうだいと言えばもらえるのだが、
ここのお店はそれだけではない。
ルッコラやからし菜なんかもいただける。
そして、先週いただいたのは葉っぱじゃないものだった。
それが、上の写真の野菜。
こちらではNapicolナピコルと呼ばれているもの。
この名前の通り上の単語を二つに分解すると『Nap i Col』 直訳すると『大根とキャベツ』
Napナップはだいこんのこと
iイは英語でいう&のこと
Colコルはキャベツだ。
この野菜、生で食べてみると、シャキシャキとして気持ちいい歯ごたえがなんとも言えない。
味も予想どおり大根とキャベツがミックスされた味。
薄切りにしてサラダにして食べても美味しいし、
フライパンにオリーブオイルを引いてじっくりと焼いてもおいしい。
この野菜は色々と使えそう。
ネットで調べて見たら、どうやら日本ではカブの一種で
その名も『西洋カブ』というらしい。
コレステロールが0%で、ひときわ高い数値なのがカロチンだ。
ここ最近、出会えて良かったと思えた野菜のひとつだ。
またおいしい野菜に出会えてしまった。


三角に切ってあるのがナピコル。冷蔵庫の中にあった野菜いろいろ。

Vicの街へ おみやげならこれがいい


思い立ったが吉日。
朝起きてから朝食をすませ、お皿などを洗っていたら何となくあの街のことが気になった。
そうだ、Vicヴィックに行ってみよう。
Vicとは我が町ラガリーガから電車で30分もかからない場所にある。
この街は歴史的建造物がかなり残されていて、ローマ神殿などがあったりする。
残念ながら私自身、歴史にあまり興味がないので突っ込んだ歴史話ができない。
でも、この街の建築物を眺めるのは大好きで、
街のあちらこちらに素敵なレリーフがあったりする。
歴史がわからなくても、美しいものや素晴らしいものは見ていて感動するし
昔のことを想像しながら美術品や建物を眺めるのは至福の時間だ。

ここの特産物は特に豚肉の加工食が有名で
ハムやブティファラ(ウインナー)、日本で言うサラミのようなFuetフエなどがある。
上の写真は窓越しに写したのでちょっとはっきりしない写りだが、フエのキーホルダーである。
実は数年まえから、このキーホルダーがカワイイなぁと思っていて
見るたび買おうかどうしようかいつも迷ってしまう。
次回は絶対に買おうと思う。
この街の中心地であるマジョール広場の周辺にはとても古い昔ながらのお菓子屋さんがあったり、グルメな食品を扱うお店やチーズの専門店があったりと食に興味がある人にとっては見過ごせないところだ。

今度はお店を訪ねていろいろ聞いてみようと思っている。
Vicは散歩するにはちょうど良いサイズの街で、もっと知りたいと思っているところなのだ。

下の写真はフエのキーホルダーが売っているカワイイものがたくさんあるお店。

このお店の詳しい情報はこちらのホームページを

ローマ神殿の近くにある広場。学生たちが課外授業中。

古い橋が架かっているすぐ近くの古い建物。ボロボロで改装工事予定だそうだ。
この映像でヒッチコックの映画『裏窓』を思い出した。

バルバッコア!


週末に天気が良ければ、さらに夫の機嫌も良けれ
ランチタイムはバルバッコアだ。
バルバッコアとは、スペイン語でバーベキューのこと。
言葉にしたときに、はずむ様なこのしゃべりの音が大好きだ。
もちろん、食べるほうもたまらなく好きである。
市場でそら豆が売っていたので、焼いてみた。それをさやのまま黒くなるまで焼くといい。
さやを開けた瞬間に、ほわぁん〜と湯気が出て
豆がしっとりホットで最高においしい。
私にとって、これはまさに春の味かもしれない。
パンはリュスティックやカンパーニュも好きだけれど
写真にあるように、Cocaコカが一番好きだ。
平べったくて、半分に切ると中はボコボコと穴だらけで
そこに、トマトをすり付けたりオリーブオイルをかけたりすると
そのデコボコしたへこみのところにトマトやオイルがたまって
染み込んでおいしく食べることができるのだ。
だから、このコカというパンはパンコントマテにはうってつけのパンなのだ。
コカの種類は色々あって、お祝いのサンジョアンの日に食べる甘いタイプもあったりする。
それには、赤や緑に彩られた果物の砂糖漬けがパンの上に飾られ、砂糖が散りばめられカスタードクリームもぬられた姿がいかにも甘そうで
目の前に出されてしまったら食べるけれど、自分から食べたいと思わない菓子パンだ。
そういえば、もう、来月にそのサンジョアンがやってくる。
こっちではサンジョアンのお祭りが夏休みの始まりの合図のようなものだ。
サンジョアンは6月24日。
そう考えると、2023年もほぼ半分過ぎてしまうのだなぁ。
早い!
私はいったい何をしているのだろう。
のんびりしすぎて、やることが溜まりすぎの私である。