懐かしいパン屋さん。
そこは昔ながらのパンが並べられている。
おしゃれなパン屋さんには売っていない
バターじゃなくて、
ラード(豚の油)を使ったクロワッサンやエンサイマーダが
売られている。
エンサイマーダというのは渦巻き状になっていて
上からパウダーシュガーがかかっているが
甘さは控えめであり
そのまま食べてもいいが
ちぎってコーヒーに浸して食べてもいい感じだ。
ちぎるとわかるのだが、ちょっとパイ生地のように(パイ生地じゃないけど)
層になっている。
確か、マヨルカが発祥のお菓子。
お店によっておいしさは様々なので、
ラードの味が強すぎると口の中に味が残って残念なことになるけれど
さらりとラードが香るくらいなものもあり
私は、昔から馴染みのあるパン屋Mistralミストラルのが好きだ。
今日はそのパン屋さんで軽くランチを済ませた。
ここのフラン(プリン)はおいしいのよ!と
パンを選んでいた時に
馴染みのお客さんらしき女性が
私に教えてくれたので
今日、初めてここのプリンを頼んでみた。
なるほど、決してフワフワでなめらかではないけれど
昭和な味が気持ちをリラックスさせてくれる。
硬めで、すが入っているのがいいじゃないか。
結構好きだ!この味。
日本では、すが入っているプリンは出来が良くないというけれど
ここスペインでは、すが入っているプリンはおいしい状態だというのだ。
ところかわれば、おいしさの形も違ってくるんだよね。
それが、面白い!