ラテンアメリカの書籍を扱う本屋さん

去年、MACBAの美術館裏のあたりを散歩していたら
偶然みつけたかくれが的な本屋さん。
ラテンアメリカの書籍などを主に扱っていて
中に入るといろんな色彩を放っている表紙がとっても魅力的で
ちょっと立ち寄るだけだったのに
夢中になってしまい、なんと1時間ほどもここであれこれ見てしまったのだ。

ラテンアメリカ文学といえば
百年の孤独で知られるガルシアマルケスや
昔、映画で話題になった 愛と精霊の家のイザベルアジェンデが有名だ。
この二人ともだけれどラテンアメリカ文学って
見えない何かが、不思議なものが存在している物語が多いなぁと思う。
そこが魅力的なのだけれど
家族の歴史とか父や母、お兄さん、お姉さん、弟、妹など
それぞれの性格なども強烈に独特な人が多いとも感じる。
スペイン文学ははっきり言ってよくわからないけれど
ラテンアメリカ文学はなんだか惹きつけられるのだ。

興味がある方はぜひ行ってみてほしいなぁ。

詳しい情報はこちら
Lata Peinada (ラタペイナーダ)
場所の地図はLata Peinadaのホームページ内に有り

一月にはオリオン座

我が家にある、この窓からの眺めが大好きだ。
階段を上がっていくと、真っ先にこの四角い窓から色彩が目に飛び込んでくる。
自然は想像もしない空模様を映し出し
私にその感動を与えてくれる。
ほんとに毎回、毎度、美しい色を放っている。

夜、寝る前に熟睡できるというタイトルのついたYouTubeのヨガをしている。
年のせいか眠りが浅く疲れがとれないので、
これで解消できるか?とやっているのだが。
この窓の向かいにコンピュータがあるので
そのため、窓の近くでヨガをしている。
マットをひいて息をすって〜、はいて〜と寝っ転がってやっていると
窓から大きなオリオン座がちょうど見えるのだ。

オリオンさん、外、寒いよね。
オリオンさん、私もがんばってるよ〜。
なんて具合にちょっと心の中で話し掛けつつ
オリオンさんのベルトの三つ星に見とれて
すって、はいてを繰り返す私なのであった。

陶芸作品ぞくぞくと集まる


去年の12月から知り合いのお引っ越しの手伝いをしている。
バルセロナで暮らす夫のことを長く知る人で
14年ほど前に夫が日本に戻ることになった時、泣く泣く手放したものを引き取ってくれた人でもある。
そうして日本に戻った夫だったが、結局その後
彼はいろいろな理由でバルセロナに半年後くらいに戻ることになり
途中から私も一緒に住み始め、今にいたっているのだ。

その方のお引っ越しの手伝いで
書類を破いて捨てたり、いるものいらないものの選別をして
いらないものをまとめて捨てたり
様々なものの断捨離のお手伝い。
人のものだが、ものを捨てるというのは結構なストレス発散にもなるものだと思った。
書類の正体がわからない程度に
ビリビリ破くこの行為。
かなり気持ちがいい。
もしモヤモヤがたまっていたなら
これをすることをオススメする。

このお宅にはとにかく日本の本がたくさんあって
その中でも日本語の参考書がずらりと揃っている。
そのいらない本の中に夫が好きな寺山修司の本が10冊ほどあったので
もらって帰ってきた。
まっさきに夫にそれを見せると
なんと、それは泣く泣く手放した夫の本だということがわかった。
十数年の年月を経て、本人のところに戻ってきたのだ。

それから、写真の陶芸作品もそのひとつだが
バルセロナに住み始めた頃に習っていた陶芸。
その作品もこのお宅でたくさん発掘?されて出てきたのだ。
続々と出てきた作品で、我が家の隙間だらけだった戸棚が今、満杯になりつつあるところ。

夫の手作りはどれも味のあるもので
私としてはとても気に入っている。
シンプルなものだけれど上の写真のは香炉だそうで
上のへこんだところに香りのするアロマオイルなどをいれ
四角の台の中に入るくらいの小さなキャンドルをいれ
オイルを温めて香りを出すしくみ。
四面に点々とあけられた穴からはキャンドルの明かりがもれ
素敵な照明にもなるというすぐれものだ。

陶芸作品はそのほか、お皿や花瓶、お茶碗、徳利など多数あり
これが、なかなかの腕前なのである。

Montserratモンセラで初日の出


2023年 あけましておめでとうございます。

我が家から車で1時間ほどのところにある
Montserratモンセラに初日の出を見に行ってきたのだ。
ヨーロッパは日本と比べると日の出が遅いので
そんなに早起きして気合をいれなくても見に行けるのがいい。
この日の日の出は朝の8時22分だったと思う。
少しずつ太陽の頭が出てきて、どんどん輝きが増してくるこの世界は神秘的で、
燃えるような太陽の存在がどんなにありがたいことなのか
あらためて感じることができたような気がする。

実は私にとってこれが初の初日の出を見るという日だった。


その後、夫と修道院の方へ行き
教会内にある、黒いマリアさまのところで
お願い事を。
まさにこれは日本でいう初詣?的なことを体験したのだ。
マリアさまにお願いをしていると、崇高なパイプオルガンの音楽が聴こえてきた。
そう、ラッキーなことに生のパイプオルガンの演奏が始まり出したのだ。
その時間、朝の9時頃。

それからしばらくの間、教会内の椅子に座り
静かな空間の中でパイプオルガンの音だけが鳴り響く、その音楽を
からだ全部で感じ取るように聴き、
清められたような時間だった。

一年のこの最初の日
すべり出しはなんだかとってもいいぞ〜
ぜひ、来年も行ってみたいと思っているのだ。

とにかくオススメな元旦の過ごし方である。

写真右手にパイプオルガン奏者が。
元旦のこの時間は教会内は人がちらほらいる程度、黒いマリアさまへの道のりも人が並んでいなかった。

イカロス出版から出した、バルセロナのガイドブック『心おどるバルセロナへ 最新版』でも
Montserratモンセラを紹介し、私のおすすめの場所も写真と一緒にかいてあるので
ご興味のあるかたはご覧んくださいませ。

エル・コルテ・イングレスでお買い物


グラシア通りのクリスマス・イルミネーションもとっても素敵ですが
バルセロナのデパート。エル・コルテ・イングレスの横の通りも
この写真のようにエレガントで、歩いていて気分が上がってしまうほど。
思わず、スキップでもしたくなるくらい。

観光ではあまりスポットライトが当たっていないように思う
このデパート。
私は実はとっても大好きなのだ。
まずは、地下にある食品売り場。
郊外に住んでいるとオーガニックのものは手に入れやすいけれど
それ以外の商品は置いてある品数たるや、それはもう見たことがないものが多くて
あっちキョロキョロこっちキョロキョロの世界。
パッケージが洗練されていてデザインに魅了されっぱなしなのだ。
レジを出て少し歩けば、グルメコーナーがあって
どれもが美味しそうに並んでいる。
Baluardバルアルドのおいしいパンもあるし、El Magnificoのコーヒーも売っているから
買い忘れた時はここで買うべしなのだ。

上の階で料理関係のコーナーを見るのが好きで
時間があれば、つい行ってしまうのだ。
買わなくても、とにかく私は見るのが好き。
エプロンとかも素敵なデザインなのに、お手頃値段で買えるし
スペイン語が描かれたりしていたら
お土産なんかにもいいなぁと思ってチェックしている。
ランチョンマットやフキンなんかも欲しいと思えるデザインが多いのだ。
このフロアーの上にはタオルコーナーもあったりして
タオルもいい感じのものがいろいろあるのだよ。

ぜひ、のんびりゆっくりデパートを満喫してほしいわ。

それでは、良いお年を!

バルセロナで骨董めぐりならここがいい


もし、観光でバルセロナの骨董を見たいなら、ここMercanticメルカンティックが良いと思う。
私がよく行く月に一度の骨董市だと、月に一度しかないから
そこに合わせて行くのは結構大変だと思うからだ。
Mercanticの骨董屋さんは、幅広くたくさんのお店の集合体なので
何時間でもいられるほど見応えがある。ありすぎるほどだ。
古本屋さんもあれば、レコードショップもある。
ガラクタ系の骨董もあれば、美術品のような骨董を売るお店もある。
照明器具だけのお店や家具屋さん、雑貨屋さん、、、ほんとに見どころ満載なのだ。
しかも、レストランやバルもいくつかあり
もし、我が家の近くにMercanticがあったら
私なら毎日通ってしまうだろう。そのくらい大好きな場所だ。
ただ、バルセロナの中心地からは少しだけ離れている。

先週訪れた時はクリスマス前ということもあり
たくさんの手作りの作家さんたちの出店が出ていて賑わっていた。
しかも冬だというのに、まだブーゲンビリアのピンクの花が生き生きとして
気持ちいいくらい青空に輝いていた。

骨董やヴィンテージの良さは
その色や質感の味わい深さだと思う。
新品はいつでも買えるけれど
古い色や味のある雰囲気というのは、そのものしか持っていないものだから。
出会った時しか買えないのだ。
これって、なんだろう?と思っているものでも
後でわかった時の感動というのもある。
そのものの物語が、買った後でもつづきがあるというのも面白さのひとつだと思う。
我が家にはいくつか、そういったストーリーのあるものがあるので
後日、紹介したいと思っている。
まぁ、とにかく古いものが好きなのだ。


○ 詳しい情報 ○
Mercanticメルカンティック
火〜土曜日 10時から20時、日曜日 10時から15時
カタルーニャ広場駅からFGCの電車S2またはS6に乗りVolpelleres駅下車、徒歩10分ほど
Instagram
住所 Avinguda de Pius i Taulet, 120, Sant Cugat del Vallés

谷崎潤一郎の陰翳礼讃を思い出して

確か20年ほど前のことだと思う。
月間の建築雑誌を毎月楽しみに読んでいた頃
谷崎潤一郎の陰翳礼讃についての特集をしていて
その雑誌の影響でその本を読んだことがある。
ちょうど茶道を習い始めたこともあり
使っていたお棗に螺鈿が入っていたので
暗闇にろうそく一本を置いて火をともし
そのそばに螺鈿入りのお棗を置いて
炎の揺らぎにあわせて螺鈿の輝きが変化する様を観察したことがある。
むかしむかしの日本人になって
つかの間の美しさを体験したのだった。
焚き火の炎をいつまでも見ていられるというのと同じように
この輝くゆれる色が心に焼きついた。

今朝、YouTubeにたまたま谷崎の陰翳礼讃に関するNHKの動画があって見てみた。
そうそう、厠(かわや)と谷崎の本には書いてあったけれど
トイレに関することが、とても興味深かった。
昔のトイレは家の外にあったりした。
私の母の実家が青森にあり、私が小学生になる前の話だが
その頃、まさに家の外にトイレの小屋があり
夜中にトイレに行く時は真っ暗な中、母を起こして一緒にトイレに付き合って行ってもらったことを思い出した。
田舎なので外はもう真っ暗で、トイレに行くのに懐中電灯なしではいけないほどの暗さなのだ。
足元を灯でともさなければ、トイレの穴にも落ちてしまうほどなのだ。
夜中にトイレに行くのが嫌なので実家に行くことが嫌だった。
そう、それで気がついたのが私のキャンプ嫌いのことだ。
キャンプも夜中にトイレに行くのが怖くて嫌だから行きたくないのだ。
もしかしたら、子供のころのトイレ体験があってのキャンプ嫌いなのかなぁと思ったのである。

ちょっと話はずれてしまったが
陰翳礼讃を読んでから、光と影に敏感になったように思う。
もしも日本が明治あたりからずっと鎖国をしていて海外との交わりがなかったとしたら
独特な家電製品が出来ていただろうなぁとか
いろいろ思い、想像するのである。

この動画に建築家の安藤忠雄が陰翳礼讃について語っている中で
彼が言っていた言葉でいいなぁと思ったのがこれ。
不便さの中に豊かさがある。
考えさせられるけれど、ポイントをついているなぁと思ったのである。

動画はこちら
NHK WORLD JAPAN
TANIZAKI JUNICHIRO on Japanese Aesthetics in Praise of Shadows



バルセロナ現代美術館の裏手にあるカフェのお店

MACBA(バルセロナ現代美術館)の裏手側に興味深いお店が増えていて
嬉しくなってしまった。
このお店Departure Coffee(デパーチャーコーヒー)もその一つだ
人通りの少ない通りにあるので、
ある程度ひとはいるけれど
そんなに混み合う感じではないので
とってものんびりできるのだ。
一休みするのにちょうど良いカフェなのである。

店内のインテリアもちょっとおもしろく
中央に置かれた工業機械のような黒い鉄のテーブルのようなものは
もしかしたら、版画に使うプレスするものだろうか?
次回、そこのテーブルが空いていたら
じっくり見てみたい。

コーヒーショップと名がついているように
コーヒーにはこだわっているお店だ。
La Marzoccoのマシンを使っているし、
コーヒー豆はバルセロナでは名の知れたSlow movの豆を使っている。
不味いわけがないのである。
ただ、こちらの現地の人々は猫舌の人が多いせいか
ミルクがあまり熱くなかったせいかぬるめのコーヒーが運ばれてきてしまったので
ぜひ、カフェコンレチェなどのミルク入りを注文する時は、こう言うと良い。
Leche caliente por favor! レチェ カリエンテ ポルファヴォール!
意味は、熱いミルクでお願いします。
これで、大丈夫。
この時は小腹も空いていたので、ブルーベリーのパウンドケーキも食べたのだ。
これが、結構おいしかった。
とってもしっとりとしたケーキで
ブルーベリーがゴロゴロと入っていて
スポンジケーキとブルーベリーって相性がとっても良いのだなぁと
思ってしまったほど。
しかも、甘さ控えめだったし。
ぜひ、食べて欲しい。おすすめである。

このお店の名前であるデパーチャー。
よく空港で目にする出発という意味だけれど
なんだか意味深でダイレクトでストーリーのある名前だ。

◯ 詳しい情報 ◯
Departure Coffee
住所 C/de la verge 1, Barcelona
インスタグラム

バルセロナで藍染めのワークショップを体験

日本にいたころは興味がある人のワークショップやお話会などにどんどん参加して
いろんなことを学んでいたけれど
バルセロナに居を移してからは、そういうのから遠く離れてしまって
ほぼ興味のある知識を得るのはネットからという日々。
ほんとうに、久々のワークショップ。
バルセロナで藍染めを体験してきたのである。
同じ空間に、先生と教えてもらう生徒がいて
チクチク針を動かして、
世間話をしたり、
先生、これはどうすればいいですか?とか
これで大丈夫ですか?とか
こういう会話でさえもホっとするし、うれしく感じる。
みんなの方向が同じ方に向いていて無心になっている時間が心地よい。とても良かった。
藍染めを教えてくれた先生の名は、ゆなさん。
バルセロナに工房を構えて、そこで教えているのだ。
教えているだけでなく、依頼された染めの仕事もしている。

体験では最初にどんなものに染めたいか、どんな染めにするかを決め、
私を含めた参加者はみんなスカーフを選び、絞り染めという方法を選んだ。
その後、絞り染めのいろんなパターンを
先生が作り上げたサンプルを見ながら
この模様を出すにはこの縫い方という感じで、ひと通り説明をしてもらう。
とにかく、サンプル帳がとっても丁寧でわかりやすく
ゆな先生がとにかく優しく、でもきっちりと教えてくれるので
安心して和やかにできたことがほんとうに良かった。
何度も何度も経験を重ねているからこそできる対応だ。

絞り染めのおもしろさは
糸を抜くまでどんな感じに染まるかわからないところが
面白いと思う。
だいたいの予想はもちろんできるけれど
出来上がった時の感動は大きい。
参加した人、それぞれの個性が絵柄にあらわれ
そいういうのも興味深く、楽しい時間だ。
日本じゃない異国でカッコよく藍染スカーフを身につけて
さっそうとバルセロナの街を歩いてみたい。
素敵な染めですね、、、なんて声をかけてもらえたら最高だ。
ゆなさんの染めを体験される参加者はスペイン人が多く
日本の染めはここでは人気があるのだ。

何年振りかで体験したこのワークショップで
遠くに行ってしまっていたワクワクする気持ちに再会してしまい
また、体験してみたいと思っているところなのだ。ウフフ。


写真は二枚とも我が家のベランダで撮ったもの。

染めのワークショップを体験してみたい。興味がある方、ワクワクしたい方
ぜひ行ってみてほしいなぁ。
情報はこの下をどうぞ。

Yuna Kono
Taller de estampado Japonés
www.yunakono.com
info@yunakono.com
instagram

ラガリーガのおいしいスイーツのお店

お店の名前はPessic Pastisseriaペシック・パスティセリア。
ほぼ一年前の2021年秋にできたお店で歴史は浅いが
このお店の建物そのものはモデルニスモ時代のものだ。
ペールピンクに外壁は彩られ、大きな扉窓が印象的。
店内のソファやそこに置かれたクッション、
それにこの写真に写っているお皿やコーヒーカップは
落ち着いたパステルブルーの濃いのや薄い色で統一され
とってもリラックスできるのだ。

私がこの町ラガリーガに引っ越してきたのが2019年の7月で
おいしいお菓子が町にないない〜と
ぶつぶつ独り言のようなことをつぶやきつつ
そのうちコロナが流行りだし
気持ちが晴れない日々を過ごしていたところに
この太陽のような希望の光をくれたのが
このお店の存在だった。
なにせ、コロナの頃は緊急事態宣言が出されて
移動範囲も規制され
中々バルセロナの街まで電車に乗っていけなかったので
おいしいお菓子にありつけなかったのだけれど
ペシックができてからは
心もおなかもウキウキ気分でいられたのだ。

私のおすすめはクロワッサン系のスイーツで
季節によって旬の果物が使われてるものもある。
写真のものは今が旬のイチジクがつかわれている。
中にはマスカルポーネのクリームが入っていて
イチジクのジャムが真ん中あたりに少し入り込んでいる。

ラガリーガに来たなら
ぜひとも訪れてほしいお店なのである。
そうそう、このちょうどお店のお向かいに
蛇口から温泉水が流れているのが見える。
わが町は遠い昔から温泉があることで有名だったらしい。
遺跡などもあるくらいなのだ。

Pessic Pastisseriaペシック・パスティセリア
Carrer dels bangs 30
La Garrriga, Barcelona