ひさびさ、韓国ドラマにハマっている『LOST 人間失格』


暑い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

我が家ではただいま、ベランダ工事が続いており
ほぼ3週間ほど工事業者が出たり入ったりで
平日は毎日、家にいないとならない状態が続いており
ストレスが溜まる一方であります。
なにがストレスかと言いますと
業者の来る時間が日々まちまちで
しかも、来るといって来なかったり
時間に関することが非常識すぎてイライラするのです。
こんな苦情を並べたところで、
この国では当たり前のことなので
なんら対応もしてくれないことが
苛立つのであります。

そんな私の苛立ちを
このドラマを見ることで
毎日を楽しみに生きている感じでございます。

韓国ドラマといえば、
大企業の御曹司ストーリーだったり
記憶喪失系だったりと
ちょっと現実とかけ離れたものが多いのですが
『LOST 人間失格』は1話目から
心の奥底にある何かをつかまれたような感じで、
どんどん、ぐいぐいというよりも
1話1話を大切に観たい。そんなドラマです。

なにしろ、彼らが発する言葉(セリフ)に
ハッとしたり、
うんうんと頷いてしまったり、
いい言葉だわとメモしてみたくなったりと
心にキュッと入ってくるのです。

主人公は人妻で事情によって出版社を辞めて
ハウスキーパーをしているブジョン。
それから男性は元ホストクラブで働いていたけれど
現在は家族や恋人の代行業をしているガンジェ。
この二人から繋がる人々がさまざまに交差し
ドラマは紡がれていきます。

主人公の二人の会話も素敵なのですが
その脇をかためる登場人物たちも
それぞれに味があってとてもいい人たちなんです。
みんななんらかの悩みを抱えているのです。

人間関係っていろいろありますよね。
話してわかる人。
話してもわかりあえない人。
話さなくてもそばにいてくれるだけで安心する人。
ケンカしても一緒にいたい人etc.

みんなこの世を生きている。
素直に、生きている。
一生懸命生きている。
でも、失敗しちゃったり
方向を間違えちゃったり
迷ったり

にんげんだもの、、、、と相田みつをは名言を残し、
みんな違ってみんないい、、、と金子みすゞは素敵な詩を書いてくれた。
もう、この言葉を胸に人生楽しくいきましょう。
と、私は思うのです。

ドラマのタイトルである
『人間失格』ではなく、人間としてこれは合格だと思うのです。
人間は神様ではないし、悩みがあるから人間なんですもの。

このドラマに時々流れる
ブジョンとガンジェのナレーションも
とても良いのです。
言葉がいい。詩のようでいい。

主人公の女性、ブジョンは
父と話す時。
夫と話す時。
ガンジェと話す時。
彼女が纏う雰囲気が違うのです。
私は、彼女がお父さんと話すシーンが大好きで
お父さんが、これまたとっても心が温かくていい人なんです。

アマゾンプライムで
ただいま、私、2周目に入ってしまいました。
なんだか、このドラマから離れられなくて、
ついつい夜中に見てしまうのです。
せめて、ベランダ工事が終わるまでは
夜な夜な見ていると思うのです。

おすすめです。

ピカソ美術館の近くにある、おいしいスイーツ&カフェ


ピカソ美術館のまわりには
車が一台ギリギリ通れるくらいの
細くて、あっちこっちに別れる通りがはり巡らされていて
地元の人でも迷ってしまうほどです。
でも、そこにはアトリエを構えた小さな手作りのお店があり
街歩きが楽しくてしょうがなくなってしまうのです。

今回ご紹介するのは
ピカソ美術館の近くにあるスイーツ店で
美術館と同じ通りにあるので
わかりやすい場所にあります。

ピカソ美術館を背にして
Montcadaモンカダ通りを右側に歩いていきます。
そうすると1分もしない場所に
Pastisseria Brunellsパスティセリア・ブルネルスに到着します。
ちょうどPrincesaプリンセサ通りとの角に
そのお店はあります。

Pastisseria Brunellsは
1852年から、まさに同じその場所で営業されている
バルセロナ市内では最も古い洋菓子店なのだそうです。
そう考えると、ピカソやミロ、ガウディも来ていたかも?
しれないですね。

このお店はなんといってもクロワッサンがおすすめです。
なんと、2020年と24年の『スペインで一番おいしいクロワッサン』として
優勝経験のあるところなのです。
お店のレジ横に、優勝された記念品が置かれています。

まずは商品が並んでいる扉のところから入り、
ガラスケースに入っているたくさんのスイーツの中から
食べるものや飲み物などを伝え
中で食べたいのか、テイクアウトしたいのかを言います。
そうすると、中で食べる場合は番号の付いたスタンドが渡され
それを持って座りたい場所に座るという感じです。

今回私が食べたのは
クロワッサンのチーズケーキというもので
中に、クリームとラズベリージャムが入っていました。
そのほか、ピスタッチオやレモンパイ、ヨーグルト&マンゴーなど
色々なクロワッサンがありました。
もちろん、何も入っていない普通のクロワッサンもあります。

そうそう、ここは
カフェもおいしいのでおすすめです。
ここのコーヒー豆は
バルセロナでも有名老舗店の
コーヒー豆店El Magnificoエル・マグニフィコのもの。
ここのお店も1919年創業ですから
もう100年以上続いています。
我が家では、もう10年以上ここの豆を買っています。


私は、『コルタード』という
ミルクが少なめのコーヒーを飲みます。
カフェコンレチェはミルクの量が多くて
それだとコーヒーそのものの味が薄まってしまうので
コーヒー好きの人にはコルタードがおすすめです。
それから、このスイーツ店でコーヒーをたのむと付いてくる
1枚のクッキーもとってもおいしい〜。
お気に召しましたら、店内でクッキーが購入できます。

コーヒーとスイーツが
一緒においしく楽しめるお店ですので
ぜひ、行ってみてくださいね。
友達と一緒でもいいし、
カウンター席もあるのでお一人でもオッケー!

歩き疲れたカラダをやすめて
リラックス時間を楽しんでください。

Pastisseria BrunellsとEl Magnificoはわりと近いので
両方、行ってみるといいかもしれません。

Pastisseria Brunellsパスティセリア・ブルネルスの詳しい情報はこちら

コーヒー豆店 El Magnificoエル・マグニフィコの詳しい情報はこちら

ピカソ美術館に近いEl Magnificoエル・マグニフィコ店は
住所 C/Argenteria 64
こちらです。

コロニアグエル ガウディの最高傑作といわれる場所へ


この日は確か月曜日。
通常、バルセロナでは月曜日は美術館も博物館も休館日で
この曜日に出かけるならショッピングかガウディ建築を巡るのが最適なのです。
そう思い、月曜日の午前中にコロニアグエルを訪れました。

そう、ガウディ建築だというのに
急に思い立って行ける場所なんです。
予約もなしで入場できるうえに、たったの10ユーロ。
バルセロナの図書カードがあれば8ユーロ。
65歳以上ならシニア割引で8ユーロです。
(行き方は最下欄にあります)

入場券を購入できるミュージアムグッズ売り場などが併設されている建物から
少し歩いてこの場所に到着するのだけれど
何度か来たことはあるというのに、
ゆっくり歩いている間に、少しずつ見えてくるコロニアグエルに
あっ、見えてきた!見える見える。と
ワクワクする気持ちは変わらないのです。

まずは扉をくぐって入ってみると
内部には、たった二人のお客様だけでした。

薄暗い中に、色彩豊かなステンドグラスが
色を放っていて、
そこに花が咲いているように壁にふんわり浮かんでいるのです。
それが本当にかわいくて大好きなのです。
このお花のようなステンドグラスが
教会内に22個もあり、
一つとして同じものはないので
ついつい、全てのものをカメラに収めたくなっちゃうのです。
とはいえ、ここには少しだけ載せようと思います。


光といえば、内部にある照明が個性的なデザインで
目が釘付けにされてしまったのがこちらです。


写真では明るすぎる感じに撮れてしまったのですが
本当は、暗がりの中にほのかな灯りがともっています。
丸い小さなステンドグラスが四方についていて
左右対称じゃないデザインがとっても素敵でした。

そして、ガウディがデザインした椅子。
座ると体にフィット感があるのは、
美しいだけじゃない曲線がそうさせるのかもしれないですね。
二人がけの椅子は木と鉄で作られていて、
当時のものはコロニアグエルの職人が作ったそうですが、
現在内部にあるものはレプリカだそうです。


上を見上げると天井は、ほぼレンガで作られていて
アーチ状の骨組みもそれで組まれています。
この内部にいると、外国の博物館にある
大きな骨組みを持つ巨大恐竜を想像し、
自分が恐竜の内部にいて骨に覆われているけれど
恐怖感はなく、逆に安心感を感じてしまうのが
さすがガウディ先生だなと思います。
そして、柱に使われているのはゴッツい玄武岩で
それらは内部に4本の大黒柱として存在します。
この岩のざっくりとした削り具合が自然すぎて
しかもかっこよく、何度も手で触ってしまったほどです。


この建築物はレンガ技術の見せ所ばかりで、
スパイラル状に施されていたり、
柱がバスケット模様のようになっていたり。
レンガ職人の技の集大成ですね。


ステンドグラスもそうですが、モザイク模様が素朴な感じで
ほっこりして、色彩もキュート。
いつまでも、何度でも見返したくなってしまうのです。
きっちり並べられていないし、切った線が真っ直ぐではなくて
いかにも自然に砕かれたタイルのその感じが
見ている側にリラックス感や笑顔をくれる
それでいてアートとして成立しているのです。


真ん中のかわいいモザイクは
聖なる家族を表しているそうです。ピンクの十字架がキリストで
おそらく黄色のノコギリがヨセフ、Mがマリア様だそうで、
Mってどこ?って思ったのですが
それは中央の茶色のようなオレンジ色のようなモザイクのことかな?
それともm小文字だとするとパステルグリーンの下の3本あるやつ?でしょうか。謎です。


真ん中の六角形のモザイクは三位一体を表しているそうです。
なかなか渋い色ですよね。
こんな帯留があったら欲しくなっちゃいます。

さて、ガウディはコロニアグエルの建設を
実業家のエウセビ・グエルから依頼されたのが1898年でしたが
10年ほどもの間、構造的な実験を行なっていました。
そのひとつが放物線状のアーチの発想です。

こちらの模型はコロニアグエルのチケット&ミュージアムグッズ売り場の同じ建物に展示されています。この放物線状が吊るされているその下には
鏡が置かれていてその仕掛けがあることで、上下が逆さまになり、
放物線が上を向いた、この教会の正式な全体の姿が
浮かび上がるように見られます。
ぜひ、この展示場も忘れずにご覧ください。

こんな実験を10年ほど続けその後、
建設にとりかかりましたがパトロンであるグエルの体調が悪くなり、
後継者の息子たちに今後のことを頼みましたが、
あまり興味を示さなかったため
1914年にガウディはこのプロジェクトから降りてしまったそうです。
とはいえ、長い年月をかけて、様々なアイディアが生まれたコロニアグエルは
後のサグラダファミリアのための実験場だったとも言えるような気がします。

コロニアグエルへは4回ほど訪れていますが、
ガウディ建築の中で最も心が落ち着く一番大好きなところです。
そこに丘があるから、ガウディは丘を利用して
丘に寄り添うようにコロニアグエルを建設したのです。
ここにくると、ガウディ先生がとても身近に感じるし
丘に座って植物と対話している彼の姿が目に浮かぶ。
そんな場所です。

〈コロニアグエルへの行き方〉
▪️Pl Espanyaプラサ・エスパーニャ駅からFGCの列車乗り場に行きます。

このマークが目印ですので、この表示を目指して乗り場に行きます。

降りる駅名はColònia Güellコロニアグエル
路線番号のS3, S4, S8, S9しか止まりませんので
この4つの路線番号のどれかに乗ります。
Pl Espanya

Magòria-La Campana

Ildefons Cerdà

Europa Fira

Gornal

Sant Josep

L’Hospitalet-Av.Carrilet

Almeda

Cornellà Riera

Sant Boi

Molí Nou-Ciutat Cooperativa

Colònia Güell 下車
Pl Espanyaプラサ・エスパーニャから約30分ほどで到着します。

到着して駅を出ると、
道路に青い色のペンキで足跡がペタペタとついていて
それがコロニアグエルまでの道標になっています。
面白いアイディアだと思いませんか?
途中、ペンキの色が白くなったり黒くなったり
足跡が急に無くなったりしますが、表示看板も出てますので
気にせずのんびり歩いていけば大丈夫です。
およそ10〜15分ほど歩けばチケット売り場のある
建物に到着します。
のどかな場所なので散歩するのも気持ち良いです。

昔、繊維工場だったところの建物になぜか白い鼻がついてます

ワンちゃんと一緒にお散歩をしていたベレー帽を被ったおじいさんに行きも帰りも出会いました

コロニアグエルについての詳しいことはこちらのホームページへ

素敵な旅になりますように!
ボンディア〜

バルセロナ凱旋門の建築家が作った住居建築


何度も通っている道なのに
初めてその存在に気がついたりすることがあります。
人の意識って面白いですよね。
どうして今まで気がつかなかったのでしょう。
気がつくものと
気がつかないもの。
その差はいったいなんなのだろうか。

もう、何百回と通り抜けた
ランブラ・デ・カタルーニャ通り。
その54番地の建物が今回見つけたところです。

最初は窓にとても細かいガラス細工というか
ステンドグラスがハマっていて
素敵だなぁと、上を見上げながら歩いていて
そして、ふと、
真ん中にワンちゃんのモチーフ?を
発見したのです。
えっ、飼い犬をモチーフにするなんて
モデルニスモの建築ではあまり聞いたことも見たこともなかったので
この家のオーナーだった人が大切にした
愛していたワンちゃんなのだろうなと
想像してしまいました。(飼い犬なのか?は私の想像です。)

建物に近寄って、扉の辺りをじっと見ていたら
ここに住んでいる人がちょうど出てきて
「良かったら、中に入って見てもいいよ」と
ドアを開けて、中に入らせてくれたのです。

エントランス部分だけ、何枚か写真を撮りました。

黒と燻んだパステルカラーの
コントラストが効いていて
やわらかいけどクールな階段のデザインが
エレガントで印象的でした。


この建物の名前は『Casa de Dolors Calmカサ・デ・ドロールス・カルム』
建築家はバルセロナの凱旋門の建築デザインもした
Josep Villaseca i Casanovasジョセップ・ヴィリャセカ・イ・カサノヴァ。


凱旋門は見るからにごっつくて
色が全体的に茶色で
垢抜けなくて戦闘的な雰囲気だけれど
Casa de Dolors Calmは
それとは比べ物にならないくらい
優しさが溢れている。
きっと建築家のジョセップさんが
家のオーナーであるドロールスさんのイメージを表現して
このような建築物になったのだろうと想像できるのです。

いったいあの建築物にはめ込まれた装飾の
愛犬の名前はなんだったのだろう。
オーナーだったドロールスさんがワンちゃんをだき抱えた
写真なんかがあれば、見てみたいと思ってしまうほど
やさしい気持ちになれる建物なのです。

いやいや、あれは愛犬?なのだろうか。
もしかしたら全く違うものかもしれない。
それは、今の私にはわからないけれど
この建物を見て
こんな物語が勝手に私の頭の中に宿ってしまったのです。

中に入ってもいいよと言ってくれた住人や
素敵な建物に出会えたこんな偶然に遭遇すると
街歩きはやっぱりやめられないのです。


Casa de Dolors Calmの住所
※この建物があるRambra de Cataluynyaランブラ・デ・カタルーニャ通りには素敵なお店がたくさんあるのでぜひ行って見てください。

手作りカップがかわいいカフェ


バルセロナのコーヒーは
かなり上質になっている気がする。
もしかしたら世界的な動きなのかもしれないけれど
いわゆるスペシャリティ・コーヒーをうたっているお店が
かなり増えている。

このお店もそのうちの一つで
コーヒーの香りが良くて、おいしくて
カップを手にした時の
ぽってり感と
指がカップにあたる感じがピッタリとして
それがとても心地よく安心感があり
ふぅ〜と力が抜けて
リラックスできるのだ。
それはまるで、温泉に浸かっている時の
あぁ〜いい気持ちと
つい言ってしまう感じによく似ている。

このカップはここのお店のオリジナルで
手作りされているそうだ。
いかにも手で練って、こねてあり
指あとのようなものができている。
この『指あと』がポイントなのだ。
そのカップは手のひらにすっぽり入る、まさに手のひらサイズ!
思わず両手でつつんで、手の中で温かさを感じながらいただく。
そのおいしさと手のひらに伝わるぬくもりは
心地よいひと時である。

私がいつもここでオーダーするのは
カフェ・コン・レチェよりもミルクが少なめの
コルタードだ。
カフェ・コン・レチェはミルクの量が多いので
コーヒーの味がミルクに征服されてしまう。
コーヒー好き、だけれどミルクが欲しいという方は
コルタードがおすすめだ。

このお店は全ての商品がグルテンフリーとのこと。
例えばキャロットケーキは小麦粉ではなく
アーモンドの粉を使っているが、
モチッと、しっとりしてとってもおいしい!
その他、アップルクランブルは米粉を使用、
ヴィーガンブラウニーはそば粉、チーズケーキはとうもろこしの粉
と言った感じだ。

食べ物はスイーツのほかに、ブランチカフェなので
エッグ・アボカド・トーストやサーモン・トーストなどのトースト系や
流行りのボウル系で、
ホームページの写真を見る限り
見た目が栄えてていい感じだ。
まだ、カフェとスイーツしか食べたことがないので
こういった食べ物も次回は試してみたい。

バルセロナには現在3店舗あるそうなので
もし、近くを通った時には試してみてほしい。
場所や時間によっては混雑してすぐに入れない時もある人気店だ。

お店の名前 Bloome By Sasha
詳しいことはこちら

町をブラブラしてみた日


なんだか暑く、なんだか寒い。
シャツ一枚でも大丈夫かなと思ったけど
コンピュータの前で仕事してじっとしていると
なんだか肌寒くてセーターを着てみたり。
今年はちょっと変な天候だ。
さっき、晴れていたから洗濯物をベランダに干していると
急な曇り空で、大粒の雨が降ったり、、、。
やだわ〜。
どうなっちゃってるんだろう。

昨日はちょっと時間ができたので (いや、いつも結構ヒマなんだけど)
久しぶりに住んでいる町をブラブラと散歩してみた。

青い空が輝いていて
ジャスミンのような香りのする花が
たくさん咲き誇っていて
思わず鼻を近づけて
大きく深く吸い、香りを思う存分かいでみた。


ちょうど12時前の時間に散歩をしていたのだけれど
町で見かけたのはシルバー世代の人たちが圧倒的に多く、
お散歩をしていたり、公園のベンチで日向ぼっこをしていたり
友達と会話をしていたり、また、ベンチに買い物かごを置いて
タバコをふかしている主婦がいたりと
まぁ、それぞれの楽しみ方をしている。

時々、買いものの途中で本屋さんのショウウインドウを
じっくり観察するのが好きで
どういうテーマで並べているのかはわからないけれど
三十冊ほど並んでいるうちの5冊が日本の本だった。
いやいや、すごいわ〜。
いつも本屋さんの中に入りたいと思っているのだけれど
入ってしまうと、1時間以上は見てしまいそうなので
ウィンドウだけにしている。


しかし、ウィンドウだけどこれだけの日本の本があるのは
やっぱりすごい。日本人として誇らしい。

上左は谷崎潤一郎の『春琴抄』カタルーニャ語のタイトルは『RETRAT DE SHUNKIN』
上右は井伏鱒二の『黒い雨』カタルーニャ語のタイトルは『PLUJA NEGRA』
下左は岸本斉史の『NARUTO』
下右は『HOKUSAI MANGA 1, 2』

中に入ると三百冊以上は日本関係の本がある。
結構人気なんだよね。

この本屋さんのほぼお向かいに
子どものワークショップの場所がある。
いつもウィンドウに子どもたちの作品が飾ってあって
これも通りすがりに見るのが大好きだ。
今回のは劇場を箱で作って色彩をのせている。
楽しい色がそれぞれに塗ってあって、ウキウキしちゃう。
私も、作ってみたくなっちゃった。
一番上の写真が子どもワークショップのウィンドウの様子。

やっぱり、町歩きって楽しいわ〜。

フアン・ラモン・ヒメネス知ってる?


今年こそはスペイン語に力を入れて
勉強をしてみようと思っている。
この思いは、日々あたまの片隅にドカンとあって。
やらなきゃだめよと、私のあっちこっちを
突いてくるのだけれど
どうしても、他のことに気を向けて
今まで来てしまったのである。

それで、その勉強法がたくさんある中の一つとして
興味深いスペイン語の本を読んでみようと思ったのである。
とにかくこの勉強がいつまで続くかわからないが、、、
やってみよう。
やらなきゃ、いつまで経ってもスペイン語は上達しないしね。
あぁ〜、情けない。

大好きな作家、江國香織さんの本をときどき読むことがある。
それは彼女のエッセイで
その本の中で、『プラテーロとわたし』という本が
紹介されていた。

その本を調べてみたら、
なんと、スペイン人の作家であることを知り
ぜひ、スペイン語で読んでみようと思ったのである。

この『プラテーロとわたし』は
スペイン語のタイトルはほぼ直訳で『Platero Y Yo』というタイトルだ。
いや、スペイン語が直訳ではなく、
日本語が直訳と言った方が本当だ。
作家はJuan Ramón Jiménez フアン・ラモン・ヒメネスという
1956年にノーベル文学賞を受賞された方だ。
恥ずかしいのだが、わたしは今まで彼の存在を知らなかった。

彼は若い頃に、彼のことをとても理解してくれたお父様がお亡くなりになり、
それがきっかけで精神に不調をきたし、療養生活をしていた時期があり
その時の経験を元に散文詩集『Platero Y Yo (プラテーロとわたし)』を
執筆したそうだ。

江国さんのエッセイからの抜粋だが

世のなかの、善いもの、美しいものが全て書きつけられている本を
一冊だけ知っている。静かで質素で清らかな本だ。しかも、深い絶望にみちている。
−『物語のなかとそと』江國香織−

この彼女の言葉を読んだら、誰だってこの本を読みたくなってしまう。

その一人が、まさに私だ。

この本は散文詩集で
プラテーロというのはロバの名前。
そう、この本の主役はロバさん。

さてさて、これから読むのだけれど
ドキドキ。

私も、この本が好きになれますように。

そんな気持ちだ。

私が理解したスペイン語『Platero Y Yo』と、日本語の『プラテーロとわたし』
日本に一時帰国した時に日本語の『プラテーロとわたし』を手にして
答え合わせをしてみようと思う。

そうそう、この本は日本では4社ほどの出版社から出版されているのだけれど
そのひとつに理論社からでているものは挿画が山本容子さんで
これは絶対に欲しい本のひとつ。
山本容子さんはすごく影響を受けたアーティストのひとりで大好きな人だから。

停電と日常

 
一番過ごしやすい季節が到来。
暑くもなく、寒くもなく
ベランダで食事が気持ちよくできる時期だ。

今週月曜日のお昼、
3時のおやつに食べる用のクッキーを作ろうと思って
材料を揃えていたらお砂糖がないことに気がつき
近くのスーパーへ買い物に。
家に戻り、全ての材料をボールに入れ
コネコネとねって、広げて、切って
オーブンに入れ、スイッチオン!!!
あれ? つかない、停電か〜。
実は停電にあまり驚かない。
年に1、2回は近所の工事か何かでなったりするから。
しかもちょうど1ヶ月前に
家の配線関係が原因で我が家だけが停電になったことがあった。
だからウチだけが停電かと思ったのだけれど
他の場所は、どうだろう?と確かめに
ドアを開けてエレベーターを見たら
エレベーターの照明などが消えていたので、
建物全体もしくは、この地域が停電なんだと思った。
とりあえずこの状態を仕事先の夫にスマホで連絡をすると
帰ってきた返事にびっくりした。
スペイン全体が停電だと書いてあったのだ。

えぇっ〜、そんなことってあるの?

これは長期化するかもしれないと思ったが
我が家の地域ではたったの2時間半ほどで
電気が復旧し、何不自由なく生活ができたので
他でもそうだろうと思っていたら
他の場所では夜まで電気が使えなかったことを知った。
しかも交通機関が全く機能しなかったようだ。

交通機関といえば、私が使用しているのは
国鉄の電車RenfeのR3に乗っているのだが、
これが最悪の路線で、単線だからしょうがないのだけれど
非常事態ではない日常でも
30分から1時間、電車が来ないのはよくあることで
時間割には1時間に2本あるはずの電車が
1本なくなっているなんてことも日常茶飯事なのだ。
だから、本が必需品。
読書がすごくはかどるのだ。
いちおう時刻表というものが存在するのだが
ほぼ時間通りに来たことがない。
遅れてきているのか、早くきているのかさえもわからない。
この際、どうでもいい。
気ままに家を出て、
駅に行って、
10分待たずに乗れたらミラクル!ラッキー!
そんな気持ちで外出している。
日本じゃありえないことだよね。
こんな郊外の生活だけど、
自然がいっぱいで、楽しくやっているのだ。



バルセロナでリチャード・ボナを聴きに行く



すっかり魅了されちゃって
リチャード・ボナが歌う姿を撮るのを忘れちゃったのだけれど
どんな音楽か?というと上の動画のような感じ、、、。

カメルーン出身で1990年にパリに渡り音楽活動をし
その5年後にニューヨークへ拠点を移している
世界的に有名なジャズ・フュージョン・ベーシストだ。
さらに、歌もうたっちゃう。
その歌声がとっても心地よく
アフリカの森にいる鳥のようだったり、
風のようだったり、
笑顔で、楽しそうに演奏し、歌う彼がとてもいい。
今、この時を一緒に過ごしている
音楽っていいなぁとつくづく思ってしまった。

曲と曲の間にある
彼のトークも笑い溢れるジョークで
とにかくお茶目なのだ。
また、今回のライブでは
彼はトリオを組んで来ていて
ピアノとドラムのお二人はキューバ出身だったこともあり
キューバ音楽が何曲か続き
かなり盛り上がった。

ライブの場所もとても良かったので
紹介したいと思う。

赤い、水車の建物で有名な
『El Morino エル・モリーノ』は
小さな会場で1階のテーブル席と
そのまわりにカウンター席が
1階と2階がある。
今回、私たちはテーブル席で
リチャード・ボナが3メートル先くらいにいるという
とってもうれしい席だった。
全体的に会場が小さいので
アーティストとの距離感が身近に感じられる
とってもおすすめの場所。
こんなに近くで聴けるなんて最高の場所だと思う。
他のアーティストの時もチェックして
行きたいほど。
とにかくおすすめの会場なのだ。

バルセロナにいらした際には
ガウディ観光の後、夜にジャズクラブで楽しむなんて
最高の1日だと思う。

『El Morino エル・モリーノ』の詳しい情報はこちら

バルセロナのフラワーマーケットへ


久しぶりの快晴に恵まれた
先々週の週末に、
バルセロナで開催されたイベント
『Flors al Mercat』フラワーマケットに行ってきた。

植物はもちろんのこと
エコやオーガニックに関係するグッズの販売や
イベント、ワークショップなどもあって
毎年、大勢の人で賑わっている。

夫はバルセロナでゴミに関する情報を集めていて
コンポストのような活動をしている人が
ブースを出しているかも?と期待していたようだったが
残念ながらいなかった。
同じような考えのグループがいたら
情報交換したかったみたいだ。
ちなみに夫は『キエーロ』というコンポストのようなことを
我が家で実践している。
もう4年ほどになる。

今年はこんな植物を我が家に迎えた。


高さ5センチほどの多肉植物だ。
ちょっと腰が曲がっている感じがかわいくて
ついつい買ってしまった。
数年後、いったいこの『腰まがりちゃん』はどうなっている?
考えただけで楽しくなっちゃう。

毎年、フラワーマーケットの会場になっているところは
『Mercat de les Flors』という劇場の前の広場で
実は、ここの劇場はダンスをメインにした
催しをする場所で
比較的スペインのグループが多いけれど
世界のダンスが観られるところで
大好きな劇場だ。


この門をくぐって左側がその劇場。
私たちが帰ろうと出口に行ったら
お客様100人くらいの行列ができているほど
大人気のイベントなのだ。


劇場案内
『Mercat de les Flors』の詳しい情報はこちら