骨董市で植物標本が額装されているものを買った


昨夜、いつもは静かな夜の町なのに
最高に騒がしい夜だった。
というのも、欧州選手権でスペインが優勝したからだ。
優勝が決まった後、
町周辺では花火が上がり、暴走車の爆音や、オレオレ〜の歌が聞こえ
嬉しさと、ストレス発散者も続出な深夜だった。
数年前なら、カタルーニャではスペインが優勝しても
「うちらカタルーニャだし、関係な〜い」というような
雰囲気だったけれど
ここ数年、バルセロナからメッシもいなくなり、
バルサが優勝できず、
打ち上げ花火が消化できず、溜まっていたのか
昨夜は花火がいくつも上げられていた。
うれしい。けれど、騒がしすぎるぞ。まぁ、いいか。

さてさて、昨日は久々の月に一度のカルデデウでの骨董市があり
素敵に額装された絵を買った。

ネットで調べてみたところ
「ヴィルモラン商会」(Vilmorin-Andrieux et Cie)という
パリにある種の会社が、1879年にイラスト入りのカタログ(標本)を作った
そのカタログ(標本)の1ページが額装されたもののようだ。

145年前に生まれたカタログから
現在の我が家に来るまでに、
どんな場所をたどりたどって、
ここに来たのだろうか?
そんな空想ができるのが
骨董の面白いところだ。

額もところどころが
少しかけていたり、
塗装がはげていたりして
かなり古いものだ。
ガラスも昔のゆがみのある感じが良い。
気に入っている。

カタログ(標本)なので、
よ〜く見てみると
十種類ほどの花のそれぞれの横に
とっても小さなサイズの数字があり
それぞれの花の名前が数字とともに下に書いてある。

せっかくなので、
ここに書かれている
花の名前を覚えてみようかなと
思っているところだ。






最近お気に入りの散歩道


住んでいる町には
散歩コースがいくつもある。
川沿いを、水の音を聞きながら心地よく歩けるコースや
上り下りが結構激しいコース。
美しい草原コース。
田舎の田園風景が楽しめるコースなどだ。

そう、最近見つけたのが田園風景のところで
ここのところ家に篭りっぱなしだったので
夫と一緒に散歩に出かけた。

散歩道で何を一番見ているかというと
やっぱり植物なのだ。

名前はわからないけれど、
面白いのが咲いていて
「これって、サグラダファミリアの塔に似てるね」とか
植物を見ては
自分が知っている『似ている』ものを
あれこれ連想したりして
散歩トークに花が咲くのだ。

夫はここ数年、
干支の木彫に凝っていて
来年は巳年なので、
下を向きながら、
蛇に似たような枝が
道端に落ちていないか、
探している。

2時間ほどの散歩だったけれど
田園風景を眺め、空を見て
花を見て、地面を見て。
とくに、何を考えるのではないけれど
のんびり、歩くのって
いいなぁと思うのだ。


バルセロナでジョージア料理が美味しかった〜


ジョージアには行ったことがないけれど
トルコ旅行の時にイスタンブールで食べた
ヨーグルトソースがあれにもこれにもかかっていて
大好きになってしまった。
それからヨーグルトソースにハマってしまったのだ。
だから、きっとジョージア料理もおいしいだろうと思い、
夫と一緒に行ってきた。

とりあえず、当日の午前中に予約をし、
期待を胸にお店に辿り着いてみると
レストランの店内には、ひとりもお客が見当たらず
ちょっと薄暗い中に、大きめのモニターがあり
派手目な音楽が映像と共に、
ちょっと寂しそうに響いていた。

テラスには1組の観光客らしき中年カップルが食事をしていた。
そう、たった一組だけ。
土曜日の昼だというのに、、、。
あぁ、なんかハズレのレストランかなぁ、、、と
モヤモヤした気持ちでメニューを見ていた。

ジョージア料理ははじめてなもので
メニューを読んでも、独特な言葉で
それがどんなものなのかわからず、
夫婦でわからなそうな、困った顔をしていたのを見て
スタッフの人が写真入りのメニューもあるわよ〜と一言。
写真入り!、これよ、これ。

とりあえず、インスタでチェックしていた
大きなパンの中に卵がのっかってるのと
ナス料理が気になっていたので
それを注文してみた。

さてさて、料理が運ばれてきて
どうかなぁ〜

うぁ!!!
これ、最高においしい〜よ〜〜〜
パンは手作りのようで
モッチモチ。
チーズが伸びる伸びる。

ナスの料理も
ジョージア独特のハーブのようなものと
ゴマの味がバランスよく混ざっていて
そして、ヨーグルトソースもたっぷり、どっぷりつけて食べた。

久々の大満足なレストランだった。


それにしても、
こんなにおいしいのに、人気がないのはどうしてだろう。
不思議だ。
私はもっともっと、何回でも行きたいと思っている。
スペイン料理はもう、とりあえず飽きるくらい食べているし
違うものが食べたいと思っていた時のこの料理。

この時は、あまりお腹が空いていなかったので
2品しか食べられなかったけれど
他の料理もおいしそうなので
通って、いろいろ食べてみたい!

とにかくおすすめのジョージア料理店。
スペイン料理に飽きたと思ったら
ぜひ、行ってみてほしいなぁ。

店名 Restaurant Tiflis レストラン・ティフリス
住所 C/Consell de Cent, 487
インスタグラム

Googleマップ https://g.co/kgs/wwGCu2J

Viva! Summer


ほぼあまり海の方へは行かない、
というか、行く用事がないので
一年ぶりのBarcelonetaバルセロネタへ行ってきた。

もう、夏の日差しで
キラキラひかる太陽が目に痛いくらいだ。

砂浜では水着姿の観光客が多く
この写真はちょっと砂浜より一段高いところなので
こちらはみなさん服をまとっている。

私の住まいは郊外にあるので
バルセロナの街へ来ると
やっぱりどこか観光している気分になる。
これってお得だよね。気持ちが。

そうそう、先日バルセロナのフリー雑誌
Time Out Barcelonaのホームページを見ていたら
バルセロナのおいしいお米料理(パエリアなど)のレストラン、
ベスト23が載っていた。
その中に、バルセロナのガイドブック『心おどるバルセロナへ』に載せていた
Can Rosカン・ロスが選ばれていたので
うれしくなってしまった。

よかったら、ここにベスト23の
情報を載せておくので
観光にいらした際のレストラン選びの参考に!
少しでもおいしいものを食べたいよね。

それでは良い一日を!
ボンディア〜。

バルセロナのおいしいお米料理(パエリアなど)のレストラン ベスト23


場所によっておいしさの基準が違うのだ


懐かしいパン屋さん。
そこは昔ながらのパンが並べられている。

おしゃれなパン屋さんには売っていない
バターじゃなくて、
ラード(豚の油)を使ったクロワッサンやエンサイマーダが
売られている。
エンサイマーダというのは渦巻き状になっていて
上からパウダーシュガーがかかっているが
甘さは控えめであり
そのまま食べてもいいが
ちぎってコーヒーに浸して食べてもいい感じだ。
ちぎるとわかるのだが、ちょっとパイ生地のように(パイ生地じゃないけど)
層になっている。
確か、マヨルカが発祥のお菓子。
お店によっておいしさは様々なので、
ラードの味が強すぎると口の中に味が残って残念なことになるけれど
さらりとラードが香るくらいなものもあり
私は、昔から馴染みのあるパン屋Mistralミストラルのが好きだ。

今日はそのパン屋さんで軽くランチを済ませた。
ここのフラン(プリン)はおいしいのよ!と
パンを選んでいた時に
馴染みのお客さんらしき女性が
私に教えてくれたので
今日、初めてここのプリンを頼んでみた。
なるほど、決してフワフワでなめらかではないけれど
昭和な味が気持ちをリラックスさせてくれる。
硬めで、すが入っているのがいいじゃないか。
結構好きだ!この味。

日本では、すが入っているプリンは出来が良くないというけれど
ここスペインでは、すが入っているプリンはおいしい状態だというのだ。

ところかわれば、おいしさの形も違ってくるんだよね。
それが、面白い!

太陽の国はまだ寒い


先週末から雨が降っている。
降ったり止んだりの連続だ。
朝の気温が3度になった日もあるほどで
寒い。
まるで一月が戻ってきたような
そんな寒さだ。

もちろん服装もセーターが手放せない。
家にいる時は膝掛けも必要だ。

どうしちゃったバルセロナ。

でもね、本当はありがたいし、うれしい。
水不足でどうなるかと思っていた矢先の
この恵の雨だ。
夫がガソリンスタンドで
洗車をしようと思ったら
水が出なくて車を洗えなかったと
それを聞いた時
今後の生活がどうなるのだろうか?
水道の蛇口をひねっても
水が出てこなくなったりするのかと
不安がよぎったからだ。

寒いけど、我慢はできる。
水が出いないよりはマシだ。

雨よ、本当にありがとう。

先週の金曜日は久しぶりの晴れで、隣町までお買い物へ行ってきた。薔薇が気持ちよさそうだった。

朝食をとっていると目に入ってくるベランダの風景。
いろんな色にときめいてまう。

もうすぐサンジョルディ!


先週、バルセロナの街を歩いていたら
サンジョルディのバナーが
あっちこっちに飾られていた。
ちょっと前に年を越したかと思ったら、
もう、春が来て
そしてサンジョルディだ。
4月23日の火曜日。
もうすぐだな〜。

とはいえ、
我が家では特に何もしないことがほとんどで
三年に1度くらいの割合で
夫がバラの花を買ってきてくれたりする。

この日はバラの他に
本をプレゼントしたりする。
わが町でも、前日あたりから
町の大通りに本屋さんの出店が並び始めて
賑やかになるが、
本も新刊が少し出回るくらいで
その他の本はほぼ同じようなものだ。

そうそう、お祭りに関しては
毎年、同じ催しばかりで
変わらない、変えない、工夫しない。
長く住んでいると
そういうところが妙に目がいき
興味を無くさせる。
もっとワクワクするような
目新しいことをしてほしいのだ。

町には一軒だけ、素敵な本屋さんがある。
買い物帰りに
時々本屋さんの前を通り
ウィンドウに飾られてる本を見るのが好きだ。
一ヶ月に1度くらいの割合で
ウィンドウのディスプレイがかわり、
本屋の店主がテーマを決めて
本を並べている。
興味深いセレクトで
毎度これが楽しみなのだ。
そこで、今回、おやっ!と思ったのがこちら


『AMA』って、これ、
イラストがどうみてもあまさんだよね。
10年くらい前に朝ドラで『あまちゃん』ってやっていたけれど
そのあまさんのイラストだ。
スシ、テンプラ、ラーメンは今ではどこへ行っても
世界に通じる言葉だが、
あまさんまでもが世界共通語なってしまったのだろうか。
今度、時間がある時にぜひこの絵本を
本屋さんでじっくりとページを開いてみてみたものだ。

それでは、今日も良い1日を!

柿ピー好きの夫婦が、バルセロナでその替わりを見つけた話し

 

すっかり春の日差しとなり
もうすでにコートは不要の気温となっているバルセロナ。
Tシャツで歩いる人も結構いるほどだ。

話は急に変わるが
夫も私も柿ピーが大好きで
ほぼ一年おきにに日本へ帰国する際は
必ずと言っていいほど柿ピーを買って帰るほど。
柿ピーというよりは、柿の種だけを買う。
ピーナッツはこちらでも調達できるからだ。

そんな我が家では
数年前からピーナッツのお供に
コーンのカリカリっと歯触りの良いスナックを買っている。
これが、ピーナッツとかなりのベストカップルなのだ。
このカリカリスナックと、ピーナッツを一緒に口に入れて食べると
あら不思議!
柿ピーを上回るおいしさなのだ。
ぜひ、試してもらいたい。

コーンのカリカリしたスナックは様々なメーカーが出しているが
スペインの大手スーパーマーケットの『Mercadonaメルカドナ』のものがオススメだ。
ピーナッツも同じスーパーで買っていたが
ある時、カタルーニャ広場のEl Corte Ingresエルコルテイングレスのデパートで
購入した、『El Corte Ingres SELECTION』のピーナッツが
甘みがあって、やめられないほどおいしくて
ここのところ、わざわざそのデパートで
このピーナッツを買う羽目になっている。
さすが、デパートのセレクションだけある!と
感心するほどのおいしさなのだ。

 
このピーナッツはデパ地下の果物売り場の近くに置いてあるので
興味のある方はぜひお試しを!
二種類あるので、『TOSTADOSトスタードス』と書いてあるのを選んでね。

そもそも、ピーナッツってどんな効果があるのだろうかと
ネットでピーナッツの効能を調べてみると、
善玉菌を増やすと言われているオリゴ糖が含まれていたり、
食物繊維が豊富だったり、
ミネラルもバランスよく含まれているなどなど、
いい事ずくめだと知り、
土日だけしか食べていなかったのだけれど
効能を知った翌日からは毎日8個ほど食べている。
それぐらいがちょうどいい。
食べ過ぎは注意だ。
なんせ、カロリーはそれなりにあるから。
とにかく、健康第一。
そして良い週末を!
我が家の桃の花が咲きました 一本折れてしまったので飾ってみました

Olotという街へ


もう二月も終わろうとしているのだけれど、
この街、Olot(オロットもしくはウロット。カタルーニャ語だと「オ」と「ウ」の間の音)へ
行ってきたのは二月の初め、
ちょうどその頃、夫が冬休みだったのだ。

我が家から車で1時間半くらいの場所で
初めての訪れた街だった。

街の中心地はモデルニスモ時代の建物が結構のこっていて
思った以上に素敵な雰囲気の場所で
とても好きになってしまった。

昔のお菓子屋さんやパン屋さんなどの
アンティークの香りがする
木製の窓枠や取っ手のアールデコ風なデザイン、
お店の看板、そしてロゴタイプなど
どれも好みのものばかり。

気がついたのは、
この街にはお菓子屋さんがあっちこっちに点在していた。
お菓子の街であるならば、
きっとこの街ならではのお菓子があるはずだ。
次にいつ行くかわからないけれど
お菓子屋さんに入ったら
この街の特別なお菓子を聞いてみようと思う。

そして、思いがけず偶然であったのが
バルセロナのサンパウ病院やカタルーニャ音楽堂の建築デザインをした
リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー。
彼の教え子にはあの、ガウディも。
写真の建物は1913年に改築をしたという
Casa Solà Moralesだ。


もし、ご興味があれば
ぜひ行ってみてほしい。

場所はこちら。

私の町にもPERFECT DAYSが


映画館で映画を観たのは何年ぶりだろうか。
少なくとも5年間は観ていない。
今の町に引っ越して来たのが5年前で
一度も町にある、この映画館で観たことがなかったのだ。
入り口がとっても暗くて、閉塞感のあるエントランスで
気持ち的に入るのに躊躇う雰囲気があったからかもしれないが
ところがどっこい、入ってみると
館内は、ガウディの時代にタイムスリップしたかのような
素晴らしいモデルニスモ建築で
グレイッシュな薄いピンク色と象牙色の気持ちが落ち着く配色で
豪華な劇場だったのだ。

そして映画が始まった。

あちら側とこちら側、
私はもちろん、日々の些細なことに面白さを感じる平山さん側だ。
世の中は十人十色で、人それぞれの生きやすい場所がある。
それを見つけられたら、それでいいと思うのだ。
生きやすいと思った道でも、良いこともあり、悪いこともある。
そういうものだ。
わからないけれどね。

そうそう、映画の中で流れていた曲がとても良かった。
これまでのヴェム・ヴェンダース映画の選曲は
だいたいどれも好きだ。
この映画を夫と一緒に観てから
我が家ではルー・リードのレコードをずっと聞いている。
夫も私もそれぞれに随分前から聴いていた彼の曲だが
ここ数年ご無沙汰していた。
そして今、映画をきっかけに
再度ルー・リードの音楽にハマってしまって
1週間ほど前に観たあの日から
ずっと頭の中で彼の曲が、流れ流れて止まらない。
かなり影響を受けちゃっているこの頃なのだ。

映画館内の売店横の壁一面に今まで上映した映画のポスターやチラシが貼られていた。