気持ちをかる〜く


夫が帰ってくるなり、
空がすごいよ〜。というので
見てみたら、こんな空だった。

ファンタジックな
童話の1ページのような
写真に撮ろう!
撮るべきだ。
というか、撮らずにはいられない空だった。

大きな窓ガラスに背を向けて
仕事をしているので
気が付かずにいたが
教えてもらって、こんな素敵な空に出会えてよかった。

こんなそんなで始まった2025年
今年はどうなるのだろう?

見かけ、おっとり、のんびり
悩み事もなさそうに見える私だが
結構、余計な妄想などをしてしまう癖があり
気持ちが揺れることもしばしば、、、
ただ、これを顔に出してはいけないと思うので
笑顔でいることで、
心のバランスをとっている。
そう、笑って誤魔化すタイプなのだ。
でも、こうでもしなければ
私というバランスが崩れてしまい
どうしようもなくなってしまう。

とにかく、今年は
自分の心に繰り広げられる
悪い妄想をしないようにしようと思っている。
妄想しても、しなくても未来は変わらないからだ。
だから心配しないで、
自然にやってくる事実、現実を
受け入れれば良いではないか?
と、思ったのである。

そう思ったら、
気持ちがかるくなった。

話は変わるが、小学4年生の時
社会の先生から『幸福さん』と呼ばれていた。
廊下や階段で社会の先生とすれ違うと
『あっ、幸福さんだ』とか
『黄色っぽい人がいると思ったら、幸福さんだった』とか
どうやら、その先生には
私が黄色い物体?に見えていたらしい。
不思議なことを言う先生だったが
学校の他に、市内の鼓笛隊の会長さん?
や、その他個人的に慈善事業などもされていて
懐の広い、情の熱い人だった。
その人柄をとっても尊敬していた。

先生は社会の授業の合間に鼓笛隊の
さまざまな出来事を楽しそうに語り、
私もやってみたいと思い
ついうっかり、入隊してしまった。
ところが、鼓笛隊というのは
楽器を演奏する場所で
人と会話を楽しんだり、遊ぶ場ではないわけで
楽器、私はフルートを選んだのだけれど
入ったその時から、演奏することが
好きではないことがわかった。
せっかくの日曜日を毎週、鼓笛隊の練習に出かけるようになり
辞めたいと思ったけれど
先生や、友達に会えるということだけで
なぜか、続けていた。
しかも、その後5年間も続けることになってしまった。

あぁ〜、どうしてだろう。
この出来事を
今、思い出してしまった。

とにかく、今年もどうぞよろしく。



お菓子の町のバタークッキー


お菓子が大好きだけれど
スペインでおいしいお菓子を見つけるのは至難の業なのだ。

スーパーマーケットに行ったって
あまり新商品というのは見かけない。
その点、日本がすごいと思うのは
日々コンビニなどで新商品を目にすることだ。
やっぱり日本人というのは
工夫やおいしさを追求する
そういう国民性なのだなぁと
つくづく感心する。

だから、バルセロナでは
スーパーマーケットに入って
新商品をたまに見かけ、
私好みのテイストだわ!というのを
見つけると
つい、買ってしまう。
でも、だいたいが甘すぎるもの、
予想と違ったものがほとんどなのだが、、、
このバタークッキーは結構美味しかった。

きちんとバタークッキーだったし
サクサク感もほどよく
お値段もとってもお手頃で
たちまち、私のお気に入りとなってしまった。
しかも、味のアクセントに
わりと荒目の塩が練り込まれ
まばらにそれが入っている。
だから塩味を感じる一口と、入っていないところを食べた一口とでは
やっぱり違うのだが、
どっちもいいかも。とも思えるおいしさが
これまたおもしろい。

このブランドのBIRBAビルバは、
Camprodonカンプロドンという名のピレネー山脈にある町で
1893年から創業されたお菓子メーカー。
カンプロドンで有名な古い橋が黄色いパッケージに
堂々とイラストで描かれているのが印象的で、
普通のスーパーマーケットによく売られている。
だからカタルーニャ地方の人々が買いやすく
愛されてきたお菓子なのだ。

今回私が推しているこの
バタークッキーのパッケージには、
橋は描かれていないが
このお菓子の名前が『Pirineusピリネウス(ピレネーのこと)』なので
ピレネー山脈が描かれている。
トップには取っ手もついていて、なんだかかわいい。
値段もとってもお手頃なので
お土産にも良いと思う。

イギリスのWalkersのショートブレッドのバター味もいいが
最近、歳のせいか、もう少しあっさり目がいいなぁと
思ってきたところに、このクッキーをみつけ
大満足な私なのである。

ピレネー山脈にかわいいウシさんが放牧されている絵がクッキーに。『Pirineus』の文字が刻まれているクッキーはお土産にピッタリ。

BIRBAビルバの詳しいことはこちらのホームページへ

ピカソ美術館に、この秋開店したカフェレストラン


この秋、CaféPablo カフェパブロが
ピカソ美術館にオープンした。

パリのビストロをイメージした内装で
入口付近には、ピカソが若かりし当時の
パリの素敵なポスターが額装され
左右両方の壁一面に飾られて
ここはバルセロナだけれど、
ちょっとパリな気分になれる。

スペインではウエイターのことを
カマレーロというが
このカフェレストランの中に入ると
やっぱりギャルソン!という言葉がしっくりくる。
フランス語の響きっていいわ〜。
憧れる。

なんとなく、ちょっとお高そうな雰囲気があるけれど
普通のレストランとほぼ同じくらいの料金で
おいしいお食事が召し上がれるので
ぜひ、行ってみてほしい。

意外と、巨匠と呼ばれるアーティストの美術鑑賞は
エネルギーが吸い取られて
疲れてしまうことがある。
鑑賞後にカフェパブロでのんびり休みながら
ピカソの絵について語り合いながら
ゆっくり過ごすのもいいかもしれない。

ピカソ美術館を鑑賞されなくても
カフェレストランには入ることができるし
なんなら、食後に
お隣のミュージアムグッズでお土産などの
お買い物もできてしまう。

気分が上がりっぱなしな
お気に入りの場所である。

CaféPabloカフェパブロの
詳しいことはこちら

この日は3皿を単品でたのんでシェアして食べた

PAN DE COCA DE CRISTAL CON TOMATE パン・コン・トマテ
ENSALADA NIÇOISE VERDADERA ニース風サラダ
POLLO CONFITADO CON COLMENILLAS A LA CREMA チキンのきのこクリームソースかけ

シッチェスの隣町Vilanovaヴィラノヴァへ


久しぶりの青空が戻ってきた先週の日曜日、
Vilanovaヴィラノヴァという街に
とってもおいしいパン屋さんがあると知り
夫の車で久しぶりのお出かけをした。

パン屋さんの少し手前で車を止め
車から降りると
その周辺だけでもあちらこちらに
モデルニスモの建築物が建ち並び
ドアや、エントランスなどのデザインに
見惚れてしまった。

大通りに
目的であるパン屋さんがあった。
お店の入り口付近の通りに
50席ほどのテラス席があり、ほぼ満席で
店内の方がいくらか席が空いている感じだった。
それにしても、大人気!
おいしそうに食べている顔が
みんな素敵だ。

私たちはそこでサワードゥのパンを買い
もう一軒先に同じ店があるというので
そこへ行き、クロワッサンとカフェコンレチェをいただいた。

夫は普通のクロワッサン。
私はレモンクリームのクロワッサンを。
これが、酸味の効いた最高においしいレモンクリームのクロワッサンだった。
今、想像しただけでもその酸っぱさが印象的で私好みで
私の格付けだが、スイーツ部門では今年一番の味だ。

店内は居心地の良い今どきのカフェになっているが
こちらのパン屋さん、1888年創業だそうだ。
ピカソが生まれたのが1881年だからね〜。
歴史あるパン屋さんだが、昔の味をそのままにしてはいない。
日々、研究されてきたからこその
この味なのだと思う。
私はもう、大ファンになってしまった。


詳しくはこちら L’espiga d’or

ガウディの、カサ・カルベットにカフェ店が


いつの間にか、こんなところに素敵なカフェが、、、。
街歩きをしていると
そんなひとりごとばかり
口から出てしまっているような
今日この頃なのだ。

本当に、カフェのお店が多くなってきている。

そう、こんなところとは
ガウディが設計したというカサ・カルベットの一階にだ。

『D·Origen Coffee Roasters 』というカフェのお店ができていた。
ホームページを見てみると
2012年に小さなコーヒーショップから始まったそうだが、
その2年前になんとパナマでコーヒーの農場を買ったそうだ。
しかも焙煎もされていて
コーヒーを愛する人たちの集まりのようだ。

すでに別の場所でコーヒーをいただいていたので
今日は通りすがっただけだったが、
次回はぜひ、ここのコーヒーをいただこうと思っている。

D·Origen Coffee Roasters
の詳しい情報はこちら

松本路子さんのこと、ニキのこと


葉加瀬太郎さんのJ-waveの番組は
もう10年以上、聴いている。
旅を中心に、ナビゲーターの葉加瀬さんの導きで
ゲストの方が旅の道中でのあれやこれや
失敗談や感動したことなど話されるのだ。

我が家では日曜日の朝に
朝食を食べながら、この番組を聴いている。
まさか、この番組にお知り合いの人が出演?する?!
なんてことが、
そんな日が来ようとは。

葉加瀬さんのエスコートで、
路子さんが幼少の頃から手にしたカメラの話から
現在に至るまでの人生の旅路が
鮮やかな色と、香りまでもするくらい
27分ほどの間で語られた。

この日、この場だからこそ
輝くような会話になり、
この人と話したから、深い会話になるのだ。
会話は一期一会だから。
私は、人の話を聞くのが大好きだ。
日本にいた時は、よくトークイベントに
足を運んでいたものだ。
二度と、同じ空気を感じる話は聞けないからだ。
(ポッドキャストならいつでも聴けますね)

現在、ロードショー中の映画
『Viva Niki タロット・ガーデンへの道』の
映画監督である松本路子さん。
そして、アーティストのニキ・ド・サンファル。
この二人のことをもっと知ってほしい。
たくさんの人に知ってほしい。
写真や、作品は知っているけれどという人にも
もっともっと知ってほしい。

ぜひ、このポッドキャストのお話を聴いて
興味を持ってもらえたらと思うのである。

下をクリックすると番組内のページへ飛び、聴けます。

J-wave 『ANA World Air Current』
葉加瀬太郎さんナビケート
ゲスト/松本路子さん

今回、この映画のWebデザインを担当しています。

『Viva Niki タロット・ガーデンへの道』
映画の公式サイトはこちら

季節の色で満たされる、川沿い散歩


家のすぐ近くに、いくつもの散歩コースがある。
これは本当にうれしいポイントだ。
1時間でも時間が空けば、
ヒョイ!とすぐに自然を体感することができるのだ。
まぁ、ベランダに出ても
まわりは山だらけで出かけなくても自然は目の前なのだけれどね。

それでも、外に出て、歩いて、咲いている草花を愛でるのは
心が優しくなれる時間。
こんなところに、赤い実が。とか
オリーブの実がたくさんある。とか
川の流れを追いかけてみる。とか

水の音を改めて聞いてみると心地よかったり。
姿は見えども小鳥の声を聞いてみるといろんな音があったりの発見。
緑の香りを感じたり、
わざわざ小花に顔を近づけて匂いを嗅いでみたり。

自然もいいけど
住宅街だって、なかなか面白いよね。

お庭に咲いている花をちょいと観察してみたり。
お家の外観を見て楽しんだり。

いつも歩いている通りなのに
意外と知らないことばかり。
発見と驚きがある。

意外と見ているようで、見ていない。
そんなこと些細なことが
結構楽しかったりするのだ。


もうすぐ、ハロウィン。
こんなドーナツをバルセロナの街で見かけたよ。

小鳥ちゃんが舞い込んだ


こんなことってあるのだろうか。

朝の空気を入れ替えるため
ベランダへ出るガラス扉を全開にしていたら
小鳥ちゃんが迷い込んできた。

実は鳥が苦手てある。
ただ、小鳥くらいならなんとか
まぁまぁ大丈夫だが、
できることらなら早く出ていってくれないかと
心の中ではドキドキ、ヒヤヒヤだった。

棚に飾ってあるオブジェの上にちょこんと乗ったり
パタパタと飛んではあっちこっちを行ったり来たり
さらにはキッチンまでやってきた。

小一時間ほど我が家を旅して
外へ飛び立って行ってくれた。

日本にいる父にLINEでこのことを話したら
小鳥が舞い込むのは良い知らせなのだそうだ。

へぇ〜、どんな良いことがあるのかなぁ。

ちょっとだけ、
いや、とっても楽しみにしている。

ちなみに写真に写っているテーブルの上の粉は小麦粉で
パン作りにハマっている夫のものだ。

形もいいが、味もとってもおいしい
夫の手作りパンだ。

実家の片付けをしに一時帰国


懐かしい昭和のデザイン。

実家の片付けをしていたら
カルピスが4本ほど入るほどの大きな贈答用の箱が
押入れから出てきた。
中に入っていたのは昔のアルバムだった。
もちろん、アルバムに収められていた写真は
いろんな記憶が蘇る。
時が止まったその瞬間が
紙に映し出されている。
考えてみたら、なんとも不思議だ。写真というのは。
それはそうと、私が感動したのはこのパッケージデザインだ。
見れば見るほど気持ちが安らぐ。
母の日?のイメージ?
カスミソウとカーネーション。
カーネーションが置かれている位置がいい感じじゃありませんか〜。
水色の水玉模様もよく見ると
規則正しく置かれれいるわけじゃない。
なんとなく水が弾けるようなそんなリズムで配置されているように見える。

9月の一ヶ月間は
実家の片付けのため一時帰国をしていた。
一昨日、バルセロナに戻り
今、のんびりしているところなのだ。


山の上のレストラン


今年の夏休みは遠出をしないで
近場で楽しむことにした。
私は結構それで満足している。

今回出かけた場所は
我が家から車で50分ほどのところだ。
Vicヴィックの近くの山である。
山の麓までは35分ほどで行けるのだが
そのあとは細いクネクネとした山道を
曲がって曲がって上がって行き15分ほど。
あともう少しでレストラン、と言うところで
車を停め、最後の急な坂道は自分の足で上がって
やっとたどり着いた
眺めのいい、山の上のレストランだ。

金曜日はお昼の1時15分からがオープンで
私たち夫婦は最初のお客さんだった。

田舎風な雰囲気のあるレストランで
入り口の赤い簾がゆらゆら風で揺れ
なんとも言えない心地よさだった。
それに輪をかけて、かかっている音楽がとても良かった。
ボサノバだったり、スペインのフラメンコ風だけれどゆっくりとした曲だったり
あぁ、家から離れて観光しにきている〜
そんな気分にさせてくれる場所だった。

まず初めにお通しとして、オリブーが運ばれてきた。
ちょうどいい塩加減。
それだけでちょっとうれしい。

そして、トマトのサラダをオーダー。
オリーブオイル、ヴィネガー、塩、胡椒という、
スペインではお決まりのドレッシング・スタイルだ。
その味のバランスがちょうど良く、しかもトマトが山盛りだ。
ついつい旨さにつられて手がのび
トマトで結構お腹いっぱいになってしまったほど。
シンプルなサラダだけれど、心から本当においしかった。
今、世界中ではインスタ映えなサラダが流行っていて
見た目に異常なほど気を遣って、味や素材が適当なレストランが多いのが現状だ。
でもやっぱり、素材の鮮度がいい
こういった、普通のトマトサラダが一番うれしい。

お次にメインのパエリア。
見た目、とってもシンプルだけれど
何よりエビの火入れがちょうどよく
レストランで、こんなに美味しいエビがのっているパエリアははじめて。
ちょっと驚いたのは、お米が結構固かったこと。
こんなに生に近いコメもありなんだと
夫と衝撃を受けた。

最後はポストレ、スイーツのこと。
今日はなんだかプリンが食べたかったので
Matóマトという山羊または羊のフレッシュチーズをプリン仕立てにしたものを注文。
スプーンを入れると通常のプリンと比べて硬めだが
口に入れるととってもクリーミーで
コクがあり、う〜ん!おいしい。
絶品である。
上にのっているきな粉っぽいものは
アーモンドを細かく砕いたもので
これも口の中でいいアクセントになり存在感がある。
考えられているなぁ〜と感心。

そして最後にコーヒーを。
なんと、我が家で14年以上買っている
おいしいEl Magnificoエル・マグニフィコのコーヒーだった。
注文した全ての料理が
私たちの口に合うはずだ。合わないわけがない。
やっぱり、使う材料などが
おいしいというものを、きちんと厳選しているレストランということが
最後の締めのコーヒーで納得できたのだ。

それにしても、上の写真は『ザ・スパニッシュ』な感じだよね。
こういうの食べるのも久しぶりだ。
最初は私たち夫婦が一番のりで他にお客さんがいなかったのに
あれよあれよと、家族連れが次から次へとやってきて
いつの間にか満席になっていた。

良かったらぜひ、行ってみてほしい。
ウキウキ、ハイキング気分で。
ちなみに、こちらは宿泊もでき、
朝の雲海なんかが見れたら最高だよね。

場所 : Santuari de Bellmunt サントゥアリ ダ ベルムッ
ホームページからInstagramを見ると、営業時間が書かれてあります。
現在、2024年夏の営業時間はこちら

  • 木曜日 20:00-23:00
  • 金曜日 13:00-23:00
  • 土曜日 08:30-23:00
  • 日曜日 08:30-17:00

    要予約、621235325