骨董市でカワイイ絵本に出会った


10月に行われたカルデデウの町の骨董市で
すっごくカワイイ絵本を見つけたのだ。
タイトルは『NUNURS en la peluquería』
NUNURSヌヌールスはここに登場するクマさんのなまえ。
en la peluquería は英語だと in the hair salon
直訳すると、『ヌヌールス、美容院にて』というところだろうか。

表紙にはクマさんと、女の子と男の子が登場している。
この三人の物語だ。

夜にひょっこりとクマのヌヌールスが
「こんばんは!」と言って
この二人の子どもの家にやってくる。
その場所がなんと美容院。

 

女の子はやって来たヌヌールスを椅子に座らせ
どんなヘアースタイルがいい?と言って
4、5枚ほどのヘアースタイル画をヌヌールスに見せ
ヌヌールスはなんと、ピンクのリボンがついているのを選んだのだ。
ちなみにがヌヌールスはセニョールと書いてあったので
男性のクマだ。
えっ!ピンクのリボンなんだ、、、いいね、そのセレクト!


とにかく、子どもがやっているので
シャンプーをかけすぎて泡だらけになったり、
ベビーパウダーをヌヌールスのカラダにかけすぎてしまったり
ハプニングはあるものの
最後には、ヌヌールスが
キレイにしてくれてありがとう、もう夜だからおやすみ。
と言って二人とまた会う約束をして
ヌヌールスは帰って行くというストーリーだ。


その後、子どもたちの寝ているシーンが描かれてあるのだが、
本には書いていないけれど
私が思うには、この美容院でのすべてのことが
夢なのだろう。

とにかく、ヌヌールスの描写がすごくカワイくて
手放せなくなり、買ってしまった。

ヌヌールス
私の夢にも出て来てほしいな。

ピカソ没後50周年記念の展示会

10月20日から始まったピカソ没後50周年のスペシャル企画展
『Miró-Picasso』展が開催中。
このイベントがスペシャルなのは
未だかつてない、ピカソ美術館とミロ美術館の両方で
『Miró-Picasso』展が行われているというところ。
ミロとピカソの二人の作品が
た〜くさん観られるなんて
ファンにとってはたまらない展示会なのだ。

それにしてもどうしてミロも?
と思うでしょう。
なんと、ミロは没後40周年なんだそうだ。
来年の2月25日まで行われているので
興味のある方!
ぜひ、この特別な展覧会に行ってみよう。

この展覧会のために作られた
ピカソとミロの作品がたっぷりつまった
画集もあるので
これは、絶対に手に入れたいと思っている。
それぞれのミュージアムショップで販売中で
もう、このことを考えるだけで
ウキウキとワクワクが
グルグルと頭の中で動き回っている。

それにしても、カテドラルの前にある
ピカソの絵を壁に掘ったこの作品。

これ、結構好き!
この花をあなたにあげるわ。と一輪の花を差し出して
わぁ〜と喜んでダンスしてる人。
そんな感じに読み取れるんだけれど。
こんなにシンプルな線画なのに
躍動感があるよね。
ピカソってすごい!

ピカソ没後50周年だからか
あるお店にこんなピカソ像があったよ。
ウィンドウから撮ったので
ちょっと光っているけれど

ピカソ!
いいよね。

それでは、今日も良い1日を!

その場所に馴染んでいるお店で


実ははじめて入ったこのお店。
正面の黒板に書かれてあるのだけれど
『des de 1939』 (これはカタルーニャ語で、スペイン語だとdesde)
そう、1939年から営業されているお店なのだ。

なんとなく古そうだなぁと
思いながら入ったのだけれど
85年間もこの界隈の人々が
ここへ出入りしているのかと思うと
なんだか想像しただけで
結構うれしくなってしまう。
と言うのもこのお店はゴシック地区にあり
ピカソが描いた『アヴィニョンの娘たち』の
アヴィニョン通りのすぐ近くだからだ。
もしかして、ピカソやミロもここにいただろうか。
そんなことを妄想しながら
カフェコンレチェを飲む時間が
実に楽しい。最高の時間だ。

お店の人も雰囲気が良くて
「長い歴史があるんですね」とたずねると
笑顔で「そうなのよ、まだ、当時からの家族が経営しているの」と
教えてくれた。
お客さんも身軽な人ばかりで
すぐ近くから歩いてやってきたような人たちだ。
おそらく常連さんばかりが席に座って
新聞を読んだり、会話を弾ませていたりしていた。
なんだかその感じがすごくあたたかくて
この空気感を味わうために
また来たいと思った。

最高に美味しいとか
最高にステキな建物とか
そう言うのではないけれど
とっても心が安心してしまうこの空間が
いい場所だと思ったのだ。

このお店のある通りは
carrer de Cervantes セルバンテス通りだ。
おそらくドンキホーテの作家セルバンテスから取ったのだろう。
そして、このお店の名前が『Cervantes』なのだ。

バルセロナは、どこへ行っても
観光的なお店がほとんどだけれど
普通の住人ががひょっこり通う場所に
足を踏み入れるのもいいよね。

この日食べた『Bikini & Cafe con Leche』はスペシャル価格で
4.5ユーロだった。
Bikiniとは水着のビキニのパンツやブラが三角形の形をしており
食パンを斜め切りすると三角になるところから来ているのだと思う。
トーストしたパンにハム&チーズがはさまったもの。

Bar Restaurant Cervantes
住所 Carrer de Cervantes, 7

コリウールで出会った我が家の雑草

 

コリウールに到着した日曜日には
骨董市も開催されていたし
朝の市場もやっていた。
フランスの朝の市場のマルシェという言葉の響きが好きだ。
スペイン語はメルカディーヨ。
いやいや、どう考えてもマルシェがカワイイ。

売られていいるモノも
なんだかおしゃれだし、目新しい。
どうしてこう、フランスっていうのは
フランス的なんだろう。
自分でも何を言ってるんだろうかと思うのだけれど
やっぱり憧れのおフランスなのだ。

市場で野菜を売っている出店がいくつかあって
その一つのお店に
なんだか見覚えのある植物を発見した。
すごく馴染みがあるし、よく目にする草だ。
雑草というと牧野博士に怒られそうだけれど
我が家のベランダの植物の脇に
よく生えているアレ、、、
あの雑草ではないか!
そう、その雑草の名前が判明した。
『Pourpier ポーピエ』
牧野博士の言うとおり、雑草なんていう植物はない。
一つ一つに名前があるのだ。
そう、その通り。
わからない名前がやっとわかったのだよ。
しかも、雑草だと思って引っこ抜いていたあれが
おフランスでは食べられている。
野菜売りの女性に、何度も名前を確認して
夫と私で、女性が口にした言葉を
マネして二人で言い合って笑った。
この笑い、いや笑顔は、やっと名前がわかったことのうれしさだ。

早速、自宅に戻ってから
ベランダに生えているポーピエを抜いて
茹でて食べてみた。
味はほぼ無しで、かすかに少しだけ粘り気あり。
ちょっとパッとしない味だった。
ベランダにはまだそれなりに生えているけれど
あれから一度も食卓にのぼった事はない。
でも、食の危機が来たらお世話になるだろう。
だから、それまではアディオス。

それにしてもフランスのコリウールは
とってもいい町だと思った。
人々が生き生きしていて
笑顔だし、やさしい。

街歩きをしていると
ちょっとした場所にアートがあったりなんかして。
色彩も豊かだし。
ぜひ一度は行ってみて欲しい。

我が家のベランダに咲いているポーピエ。もうすぐ花が咲きそうだ。

フランスのコリウールでマイクを持って歌うバルの店主


コリウールの特産品はアンチョビだ。
車で町に入ると『Anchois』の看板をかかげたお店が
あっちこっちにある。
アンチョビはイワシの塩漬けだ。
だからやっぱり到着した日のランチは
イワシが食べられる料理店に入ろうと思い
南仏らしい色彩の町を
美味しそうなところがないかチラチラ見ながら
散歩をしていた。
そこで、一軒のイワシ料理専門のバルを発見し
そのお店で食事をすることにした。

入ってメニューを決め
飲み物を飲んでいると
バルの店主がいつの間にかマイクを片手に
入り口中央でみんなに語りかけ
その後、カラオケがじまったのだ。
もちろん、フランス語でだ。
それらの曲は70、80年代の
フレンチポップスで
60代前後なら口ずさめるような曲の
オンパレードだった。
最初は店主が情熱的に歌っていたのだが
そのうち、店内のお客さんも
一緒になってカラダを左右に揺らし、
曲に合わせて歌い出した。
ノリノリの大合唱である。

人生楽しんでる〜!!!

その様子を見られただけでも
なんだかパワーをもらったような
いやもらえた!

私と夫も、
飲んで、食べて、楽しんで
いい気分でその時間を過ごせたので
お勘定をして店を出ようとしたら
その場にいたお客さんたちのほとんどが
私たちに笑顔で手を振って
さようなら〜、またね〜という感じで
うれしかった。
なんだか、とっても気分のいいお店だったのだ。

お店の名前は『Le Bar a Anchois』
写真のイワシのフライもサクサクして
油っぽくなくて
とってもおいしかった。
このお店の母体となるのはアンチョビの缶詰瓶詰め会社だそうだ。
そして、町の中にこの会社のアンチョビ専門のお土産屋さんもある。
どうりでおいしいはずだ。
ぜひ、コリウールに行ったら
行ってほしいお店の一つだ。

店名 Bar à Anchois

https://www.bar-anchois.fr
なぜだか、リンクができなくなってしまったので
コピペしてホームページを見てね。
ステキなお店です。

朝、まだ人が少ない時間


この色の組み合わせが絶妙でおもしろい。ステキ。

こちらは普通のお家の玄関前。レストランではありません。

マティスが描いた町、フランスのコリウール

 

東京でマティス展が開かれていたことを知り
私も本物のマティスの絵が見たい、、、
そう思って色々と調べてみたら
なんと、スペインとフランスの国境に近い
コリウールという町を
マティスが訪れ、その町を描いた作品が
多々あることを知り
夫の夏休みに合わせて
行ってみることとなった。

Googleマップで調べてみると
我が家からコリウールまでは
車で1時間50分ほどで
こんな近くにフランスを感じる場所があったとは
今まで知らなかったことを悔やんでしまったほどだ。

しかも、ちょうど私たちの滞在期間中に
骨董市と朝市(マルシェ)もあり
お楽しみが山盛りだった。

 

朝の8時に家を出て
太陽が降りそそぎ始めた10時には到着して
ホテルに行くよりも前に骨董市に行き
あれこれと見ていた。
いつもの骨董市とは違い
フランス語が飛び交い
コンビアン?いくら?とは言えるけれど
金額が聞き取れない、、、。
でも、なんとなくわかる、、、
実はここはフランスだけれど
カタルーニャ語圏でもある。
レストランなどの看板を見ていると
あっちこっちで『Catalanaカタラーナ』の文字がある。
バルのツマミはメニューを見る限り
ほぼスパニッシュ・スタイルだった。
とはいえ、カタルーニャ語を話している人はほぼいない。
でも、カタルーニャ語はフランス語にちょっと似ているので
よーく聞けば数字なら、なんとなくわかるのだ。
わからない時は英語か指を使って確認すればオッケー!

今回は小物を3点だけ。
お茶目な天使くんと
小瓶とハサミ



天使くんはこんな風に手と足が引っ掛けられるようになっている。
だいたい天使はいい子ちゃんというイメージがあるけれど
こんなちゃめっけたっぷりな天使が
仕事机の横にいてくれると
なんだか笑顔になってしまうのだ。

ちょっと長くなってしまったので
続きは次回に。

それでは今日も良い1日を!

グリーンカーテン大失敗に終わる


このスカスカぶりを見てほしい。
大失敗のグリーンカーテン。
もっとモリモリ、フサフサとゴーヤの葉っぱがしげるはずだった。
その予定だったのに、、、。
この有様なのである。

ほぼ、シースルな状態ではないか。
やっぱり、太陽の熱ぶりが日本とは違うのと
湿気がないのが
葉っぱの成長を減退させたのではないかと
予想している。

それでも、ゴーヤが実ったことがうれしい。
ありがたいことだ。
しかし、小さい。
子どものげんこつほどのサイズだけれど
味はしっかりゴーヤだった。
たくさんは実らなかったけれど
それでも4回ほどゴーヤーチャンプルーを食べられた。
自分で育てた野菜を収穫して食べることほど
うれしいことはない。

今でも成長はしていて
あと2回くらいはゴーヤーチャンプルーができそうだ。

料理をするときに
タネが傷つかないように気をつけてゴーヤに包丁を入れ
来年の春に植えようと思っているところだ。

やっと気温が下がり
そして9月。
この時期になると
もう、クリスマスまですぐだなぁと
つくづく感じてしまうのだ。

あぁ、一年ってはやいなぁ。

はじめて降りた駅 Mollet Santa Rosa


住んでいる町の最寄り駅から
バルセロナ方面へ15分ほど乗ると
この駅に着く。
Mollet Santa Rosaモリェッ・サンタ・ロサ

待ち人との待ち合わせ時間より
40分ほど早く着いてしまったので
駅から少しだけ散歩をしようと思い
歩きはじめた。

来た道を忘れないように
一本道をずっと真っ直ぐ歩いてみる。

ヨーロッパは、と言った方がいいのか
スペイン、だけなのかはわからないが、
日本と違うのは
駅の周辺は、どこの町も殺風景であるということだ。

日本だと、駅周辺にはにぎやかな商店街や
銀行があったり、薬局屋があったりで
人が行き交う便利な場所だ。
駅近はマンションでもアパートでも
家賃が高いのが普通だと思う。

ところが、私が知っている限りの
バルセロナ郊外の町は
駅の近くはとても静かで
カフェもバルも、時代に置き去りにされたような
さびれて、小汚い感じのところが多い。
駅から数分歩いて離れたところに
町の中心地としてそびえたつ教会が
どこの町にもあり、
そこを中心として大通りの商店街があり
人々が集まる賑やかな町になっているのだ。

このサンタロサの町も同じような感じで
駅から7分ほど歩いたところに
教会があり、その周りには大きな広場があって
レストランやバルがひしめき合い
仕事終わりの人々がリラックスタイムを楽しむため
友だちと集まり
ビールとおつまみで
おしゃべりをしてくつろいでいたのだ。
金曜日の午後のこの風景は
結構好きだ。
明日から、お休みだというその前日の午後。
一番うれしい時だよね。

町の建物で
ちょっと素敵なものを撮ってみた。
トップの写真は『50%』と書いてあるから
おそらくお店だろう。
茶色とブロンズ色の配色がなんともいえない。
植物をモチーフにしている外壁なので
まさしくこれはモデルニスモ建築である。



こちらは入り口の上に
『MERCAT MUNICIPALマルカッ・ムニシパル』と書いてあるので
常設の市場だったのだろう。
だったのだろうと書いたのは
門が閉められたままになっているので
現在はおそらく使われていないのだろう。

とても素敵な建物なので
修復してまた、活躍する日が来ればいいなぁと
思っている。

それでは、楽しい週末を!


学園祭のような体験ができるグラシア地区の夏祭り


とってもカジュアルで
ざっくばらんで
大規模な学園祭のような雰囲気のあるお祭り。
それが、グラシア地区の夏祭りだ。

この夏祭りの前の週あたりに
グラシア地区へお買い物へ行くと
祭りの飾りを楽しそうに製作している
人々に出くわす。
自分たちのお店の営業もしつつ
ちょっと離れた場所で
大きなオブジェを作っていたりするのだ

例えば、お店に二人のスタッフがいたとしたら
一人は店番、もう一人は通りで祭りの飾りを作っている
という具合だ。
これが、お店に一人だけのスタッフだと
ドアのところにメモ帳をざっくりやぶった紙に
今、ここにいます!
と矢印が書かれたマップが描かれていたりする。
どちらかというと、営業より
祭り重視な気持ちでいっぱいなのだ。

この祭りのスゴいのは
手作り感が溢れ出しているところ。
その雰囲気がポイントだ。
むしろ、それがここの祭りの面白さだ。
この私も、そこが大好きなのである。
最近は、デジタルが発展して
映像を使ったマッピングとかで
盛り上がったり、
歓声が上がったりするが、
やっぱり、このグラシア地区の手作りの祭りには
あたたかい気持ちが
たくさんこもっているのである。

ぜひ、8月中旬にバルセロナにいらっしゃることがあったら
この、グラシア地区のお祭りを
楽しんでもらえたらいいなぁと
思っている。


もらったらうれしくなるハガキ

手紙やハガキを書かなくなってきていて
だから、必然的にそういったものを買わなくなってきたし
それらが置いてある売り場にも行くことが少なくなってきてる。

去年の年末に年賀状でも出してみようかと思い
街中にある売店で
絵ハガキをちょろっと見てみた。
やっぱりバルセロナだもの、ガウディ建築のものがいいよね。
サグラダファミリア、
カサバトリョ
カサミラ、、、
と見ていたらとってもかわいい絵ハガキを発見。

ハガキの角がちょっと丸まっていて、
写真ではなくイラストが描かれている。
その絵がシンプルで、嫌味がなくて親近感があり
銀の箔押しがされていてキラキラ感もある。
よく見ると、カサバトリョの窓から人が手をふっていたり
カモメが飛んでいたり
サグラダファミリアには
小型飛行機から『BCN(barcelonaの略文字)』がはばたいていたり、
男性が薔薇の花を窓からかかげていて、
それを見ている女性が手を振っていたり
カサミラでは三日月が出ているかと思えば
流れ星もあり。
見れば見るほどそれぞれのハガキの中に
ストーリーがあって楽しい。
昔はやったウォーリーを探せ!みたいな、、、。

これ、絶対もらったらうれしいだろうなぁ〜
なんて思った。
なのに、その時は買わずに終わってしまった。
そして、年賀状も書かずに今年に入ってしまったのだ。

それから何度も売店の前を通るたび
そのハガキが気になって気になってしかたがなく
先月やっと買った。
買ってしまったのだ。

買ったのはいいのだけれど
カワイすぎて今度は誰かに出せなくなってしまった。

まぁ、こんなこともあるさ。
気がすむまでハガキを眺めて
気持ちが落ち着いた時に誰かに送ろうかと思っている。

バルセロナに観光で来て
誰かに旅先からハガキを出してみたいと思っている人。
こんなハガキはどう?
昔はカフェでハガキを書いている人とか
よく見かけたけれど
ここのところはカフェでスマホをいじっている人しか見あたらない。
私もそうなのだけれどね。
今年は絵ハガキ出してみよう!
そう思っているこの頃なのだ。

10種類以上はあったよ〜