
本日、バルセロナ郊外のラガリーガの町は34度です。
日曜の、だらりと過ごしているその合間に
ベランダの植物を観察してみたら
トケイソウが2つも花を咲かせていました。
この花、とっても複雑な作りですよね。
じっと見つめながらつくづくそう感じてしまいます。
こんなに小さな蕾の中で少しずつ花弁などが育って
花となって開花したその姿は、びっくりするほどの造形や色彩なんです。
それが、一日だけしか咲かないんです。
儚すぎる、、、。

このトケイソウは南仏からやってきました。
7、8年前の夏のヴァカンスでアヴィニョンへ行った時
近郊の小さな町を訪ねたのです。
そこは、田舎町で素敵なお庭を持ったお家がたくさんあって
散歩をしていたら
ある家の垣根にたくさんのトケイソウが絡まって咲いていたのです。
夫と一緒に、その花をじっと見ていたら
その家のご主人が庭の向こうからツカツカと歩いてきて
あっ、怒られるのかなぁと思ったら
「良かったら少し持っていって。種もここにできてるから
植えるといいよ」と言って束になったトケイソウを私たちに手渡してくれました。
実は、ご主人はフランス語だったので、そう言っていたかどうかは
確かではないですが、彼の笑顔や手渡してくれた時の
彼のゼスチャーを見る限り、
おそらくそんな感じのことを言っていたのだと思うのです。
あれから時はだいぶたち、
毎年花を咲かせてくれるので
我が家では夏に咲く花の代表です。
それではみなさん、暑さには気をつけて
素敵な夏をお過ごしくださいませ。
思い出もいっぱいできますように。