フランスの町 Lisle-sur-Tarnリル・シュル・タルヌを散歩する


小さな町のマルシェは
旬の野菜や特産品が並んでいて
それぞれの商品の産地名もわりとはっきり書いてあるのがいいのです。
とりあえず、買いたいものは買ったし
さてさて、町を散歩することとしよう。

朝市の広場から少し歩いてみると
何やら人がどんどん吸い込まれていく通りがあり、
私たちもその流れに乗って行ってみると
広場にクラッシックカーがたくさん集まっていました。
下の写真はたくさんあるクラシックカーの中から
私のお気に入りのかわいい車をコレクションしました。


もう少し先に歩いていくと
川が流れていてのんびりとピクニックでもしたくなるほどでした。

その川から帰ろうと少し進むと
窓辺に木製の人魚様が。


その昔、この辺りではワインや穀物などを
船で輸送する場所として利用されてきたそうで
この人魚は、荷馬車や船頭の
守護神Santa Catalinaサンタ・カタリナだそうです。
想像ですが、この川の流れに乗って
荷物を乗せた船が行き来していたのでしょう。
そして、仕事の前や後の船員たちが
ここを通りかかり、
無事に仕事が終わりますようにとか
無事に帰宅できますようにとかを祈っていたのかと思うと
とても神聖な場所で
大勢の町人がまさにここでお祈りをしていたのかと思うと
感慨深く感じてしまいます。

私たちの旅はここで終わり、
あとはバルセロナの自宅へ帰るのみ。
無事に帰れますようにと祈る、、、
いやいや、実はこのサンタ・カタリナのお話は
帰ってきてから知ったことだったので
そのまま何も知らずに帰りました。

家で過ごすのが好きな私ですが
旅に出ると、飲み物や食べ物
場所、空気、香り、人との出会い
それらが日常とは違った特別な色合いで重なって記憶されるんですよね。
旅っておもしろい。





kinopiyo
バルセロナ在住。グラフィックデザインをしつつ布で小物なども製作中。 2019年12月に出版したバルセロナのガイドブック『心おどるバルセロナへ 最新版』イカロス出版より発売中。電子書籍もAmazon、kindle、楽天koboなどでお求めいただけます。私が好きなお店の紹介や暮らしについてをお伝えしたいと思っています。