シッチェスの隣町Vilanovaヴィラノヴァへ


久しぶりの青空が戻ってきた先週の日曜日、
Vilanovaヴィラノヴァという街に
とってもおいしいパン屋さんがあると知り
夫の車で久しぶりのお出かけをした。

パン屋さんの少し手前で車を止め
車から降りると
その周辺だけでもあちらこちらに
モデルニスモの建築物が建ち並び
ドアや、エントランスなどのデザインに
見惚れてしまった。

大通りに
目的であるパン屋さんがあった。
お店の入り口付近の通りに
50席ほどのテラス席があり、ほぼ満席で
店内の方がいくらか席が空いている感じだった。
それにしても、大人気!
おいしそうに食べている顔が
みんな素敵だ。

私たちはそこでサワードゥのパンを買い
もう一軒先に同じ店があるというので
そこへ行き、クロワッサンとカフェコンレチェをいただいた。

夫は普通のクロワッサン。
私はレモンクリームのクロワッサンを。
これが、酸味の効いた最高においしいレモンクリームのクロワッサンだった。
今、想像しただけでもその酸っぱさが印象的で私好みで
私の格付けだが、スイーツ部門では今年一番の味だ。

店内は居心地の良い今どきのカフェになっているが
こちらのパン屋さん、1888年創業だそうだ。
ピカソが生まれたのが1881年だからね〜。
歴史あるパン屋さんだが、昔の味をそのままにしてはいない。
日々、研究されてきたからこその
この味なのだと思う。
私はもう、大ファンになってしまった。


詳しくはこちら L’espiga d’or

ガウディの、カサ・カルベットにカフェ店が


いつの間にか、こんなところに素敵なカフェが、、、。
街歩きをしていると
そんなひとりごとばかり
口から出てしまっているような
今日この頃なのだ。

本当に、カフェのお店が多くなってきている。

そう、こんなところとは
ガウディが設計したというカサ・カルベットの一階にだ。

『D·Origen Coffee Roasters 』というカフェのお店ができていた。
ホームページを見てみると
2012年に小さなコーヒーショップから始まったそうだが、
その2年前になんとパナマでコーヒーの農場を買ったそうだ。
しかも焙煎もされていて
コーヒーを愛する人たちの集まりのようだ。

すでに別の場所でコーヒーをいただいていたので
今日は通りすがっただけだったが、
次回はぜひ、ここのコーヒーをいただこうと思っている。

D·Origen Coffee Roasters
の詳しい情報はこちら

松本路子さんのこと、ニキのこと


葉加瀬太郎さんのJ-waveの番組は
もう10年以上、聴いている。
旅を中心に、ナビゲーターの葉加瀬さんの導きで
ゲストの方が旅の道中でのあれやこれや
失敗談や感動したことなど話されるのだ。

我が家では日曜日の朝に
朝食を食べながら、この番組を聴いている。
まさか、この番組にお知り合いの人が出演?する?!
なんてことが、
そんな日が来ようとは。

葉加瀬さんのエスコートで、
路子さんが幼少の頃から手にしたカメラの話から
現在に至るまでの人生の旅路が
鮮やかな色と、香りまでもするくらい
27分ほどの間で語られた。

この日、この場だからこそ
輝くような会話になり、
この人と話したから、深い会話になるのだ。
会話は一期一会だから。
私は、人の話を聞くのが大好きだ。
日本にいた時は、よくトークイベントに
足を運んでいたものだ。
二度と、同じ空気を感じる話は聞けないからだ。
(ポッドキャストならいつでも聴けますね)

現在、ロードショー中の映画
『Viva Niki タロット・ガーデンへの道』の
映画監督である松本路子さん。
そして、アーティストのニキ・ド・サンファル。
この二人のことをもっと知ってほしい。
たくさんの人に知ってほしい。
写真や、作品は知っているけれどという人にも
もっともっと知ってほしい。

ぜひ、このポッドキャストのお話を聴いて
興味を持ってもらえたらと思うのである。

下をクリックすると番組内のページへ飛び、聴けます。

J-wave 『ANA World Air Current』
葉加瀬太郎さんナビケート
ゲスト/松本路子さん

今回、この映画のWebデザインを担当しています。

『Viva Niki タロット・ガーデンへの道』
映画の公式サイトはこちら

季節の色で満たされる、川沿い散歩


家のすぐ近くに、いくつもの散歩コースがある。
これは本当にうれしいポイントだ。
1時間でも時間が空けば、
ヒョイ!とすぐに自然を体感することができるのだ。
まぁ、ベランダに出ても
まわりは山だらけで出かけなくても自然は目の前なのだけれどね。

それでも、外に出て、歩いて、咲いている草花を愛でるのは
心が優しくなれる時間。
こんなところに、赤い実が。とか
オリーブの実がたくさんある。とか
川の流れを追いかけてみる。とか

水の音を改めて聞いてみると心地よかったり。
姿は見えども小鳥の声を聞いてみるといろんな音があったりの発見。
緑の香りを感じたり、
わざわざ小花に顔を近づけて匂いを嗅いでみたり。

自然もいいけど
住宅街だって、なかなか面白いよね。

お庭に咲いている花をちょいと観察してみたり。
お家の外観を見て楽しんだり。

いつも歩いている通りなのに
意外と知らないことばかり。
発見と驚きがある。

意外と見ているようで、見ていない。
そんなこと些細なことが
結構楽しかったりするのだ。


もうすぐ、ハロウィン。
こんなドーナツをバルセロナの街で見かけたよ。

小鳥ちゃんが舞い込んだ


こんなことってあるのだろうか。

朝の空気を入れ替えるため
ベランダへ出るガラス扉を全開にしていたら
小鳥ちゃんが迷い込んできた。

実は鳥が苦手てある。
ただ、小鳥くらいならなんとか
まぁまぁ大丈夫だが、
できることらなら早く出ていってくれないかと
心の中ではドキドキ、ヒヤヒヤだった。

棚に飾ってあるオブジェの上にちょこんと乗ったり
パタパタと飛んではあっちこっちを行ったり来たり
さらにはキッチンまでやってきた。

小一時間ほど我が家を旅して
外へ飛び立って行ってくれた。

日本にいる父にLINEでこのことを話したら
小鳥が舞い込むのは良い知らせなのだそうだ。

へぇ〜、どんな良いことがあるのかなぁ。

ちょっとだけ、
いや、とっても楽しみにしている。

ちなみに写真に写っているテーブルの上の粉は小麦粉で
パン作りにハマっている夫のものだ。

形もいいが、味もとってもおいしい
夫の手作りパンだ。

実家の片付けをしに一時帰国


懐かしい昭和のデザイン。

実家の片付けをしていたら
カルピスが4本ほど入るほどの大きな贈答用の箱が
押入れから出てきた。
中に入っていたのは昔のアルバムだった。
もちろん、アルバムに収められていた写真は
いろんな記憶が蘇る。
時が止まったその瞬間が
紙に映し出されている。
考えてみたら、なんとも不思議だ。写真というのは。
それはそうと、私が感動したのはこのパッケージデザインだ。
見れば見るほど気持ちが安らぐ。
母の日?のイメージ?
カスミソウとカーネーション。
カーネーションが置かれている位置がいい感じじゃありませんか〜。
水色の水玉模様もよく見ると
規則正しく置かれれいるわけじゃない。
なんとなく水が弾けるようなそんなリズムで配置されているように見える。

9月の一ヶ月間は
実家の片付けのため一時帰国をしていた。
一昨日、バルセロナに戻り
今、のんびりしているところなのだ。


山の上のレストラン


今年の夏休みは遠出をしないで
近場で楽しむことにした。
私は結構それで満足している。

今回出かけた場所は
我が家から車で50分ほどのところだ。
Vicヴィックの近くの山である。
山の麓までは35分ほどで行けるのだが
そのあとは細いクネクネとした山道を
曲がって曲がって上がって行き15分ほど。
あともう少しでレストラン、と言うところで
車を停め、最後の急な坂道は自分の足で上がって
やっとたどり着いた
眺めのいい、山の上のレストランだ。

金曜日はお昼の1時15分からがオープンで
私たち夫婦は最初のお客さんだった。

田舎風な雰囲気のあるレストランで
入り口の赤い簾がゆらゆら風で揺れ
なんとも言えない心地よさだった。
それに輪をかけて、かかっている音楽がとても良かった。
ボサノバだったり、スペインのフラメンコ風だけれどゆっくりとした曲だったり
あぁ、家から離れて観光しにきている〜
そんな気分にさせてくれる場所だった。

まず初めにお通しとして、オリブーが運ばれてきた。
ちょうどいい塩加減。
それだけでちょっとうれしい。

そして、トマトのサラダをオーダー。
オリーブオイル、ヴィネガー、塩、胡椒という、
スペインではお決まりのドレッシング・スタイルだ。
その味のバランスがちょうど良く、しかもトマトが山盛りだ。
ついつい旨さにつられて手がのび
トマトで結構お腹いっぱいになってしまったほど。
シンプルなサラダだけれど、心から本当においしかった。
今、世界中ではインスタ映えなサラダが流行っていて
見た目に異常なほど気を遣って、味や素材が適当なレストランが多いのが現状だ。
でもやっぱり、素材の鮮度がいい
こういった、普通のトマトサラダが一番うれしい。

お次にメインのパエリア。
見た目、とってもシンプルだけれど
何よりエビの火入れがちょうどよく
レストランで、こんなに美味しいエビがのっているパエリアははじめて。
ちょっと驚いたのは、お米が結構固かったこと。
こんなに生に近いコメもありなんだと
夫と衝撃を受けた。

最後はポストレ、スイーツのこと。
今日はなんだかプリンが食べたかったので
Matóマトという山羊または羊のフレッシュチーズをプリン仕立てにしたものを注文。
スプーンを入れると通常のプリンと比べて硬めだが
口に入れるととってもクリーミーで
コクがあり、う〜ん!おいしい。
絶品である。
上にのっているきな粉っぽいものは
アーモンドを細かく砕いたもので
これも口の中でいいアクセントになり存在感がある。
考えられているなぁ〜と感心。

そして最後にコーヒーを。
なんと、我が家で14年以上買っている
おいしいEl Magnificoエル・マグニフィコのコーヒーだった。
注文した全ての料理が
私たちの口に合うはずだ。合わないわけがない。
やっぱり、使う材料などが
おいしいというものを、きちんと厳選しているレストランということが
最後の締めのコーヒーで納得できたのだ。

それにしても、上の写真は『ザ・スパニッシュ』な感じだよね。
こういうの食べるのも久しぶりだ。
最初は私たち夫婦が一番のりで他にお客さんがいなかったのに
あれよあれよと、家族連れが次から次へとやってきて
いつの間にか満席になっていた。

良かったらぜひ、行ってみてほしい。
ウキウキ、ハイキング気分で。
ちなみに、こちらは宿泊もでき、
朝の雲海なんかが見れたら最高だよね。

場所 : Santuari de Bellmunt サントゥアリ ダ ベルムッ
ホームページからInstagramを見ると、営業時間が書かれてあります。
現在、2024年夏の営業時間はこちら

  • 木曜日 20:00-23:00
  • 金曜日 13:00-23:00
  • 土曜日 08:30-23:00
  • 日曜日 08:30-17:00

    要予約、621235325

こんなに食べた犯人は誰?


久しぶりに川沿いを
夫と一緒に散歩してきた。

太陽がキラキラと輝いていて
光も強くて
暑いのだけれど
川沿いは木々が茂っていて
暑くはない。
涼しいと言うほどではないが
いい気持ちだ。
なんたって、良い風が吹くのだ。

歩きながらそこここに咲いている植物を眺めながらが面白い。
もやしのような葉っぱの見たこともない植物に出会ったり


葉っぱが虫にくわれて穴だらけの木も見つけてしまった。
ヒャァ〜! かわいそう。

自宅に帰って写真を見返したら
穴を開けた犯人を発見!!!

写真の左上にバッタが写ってた〜!

キミが犯人だね。食べ過ぎだよ〜。

往復2時間のハイキングコース。
歩くのっていいね。
歩く速度だと、道端でいろんな発見ができるしね。

それでは良い1日を。

骨董市で植物標本が額装されているものを買った


昨夜、いつもは静かな夜の町なのに
最高に騒がしい夜だった。
というのも、欧州選手権でスペインが優勝したからだ。
優勝が決まった後、
町周辺では花火が上がり、暴走車の爆音や、オレオレ〜の歌が聞こえ
嬉しさと、ストレス発散者も続出な深夜だった。
数年前なら、カタルーニャではスペインが優勝しても
「うちらカタルーニャだし、関係な〜い」というような
雰囲気だったけれど
ここ数年、バルセロナからメッシもいなくなり、
バルサが優勝できず、
打ち上げ花火が消化できず、溜まっていたのか
昨夜は花火がいくつも上げられていた。
うれしい。けれど、騒がしすぎるぞ。まぁ、いいか。

さてさて、昨日は久々の月に一度のカルデデウでの骨董市があり
素敵に額装された絵を買った。

ネットで調べてみたところ
「ヴィルモラン商会」(Vilmorin-Andrieux et Cie)という
パリにある種の会社が、1879年にイラスト入りのカタログ(標本)を作った
そのカタログ(標本)の1ページが額装されたもののようだ。

145年前に生まれたカタログから
現在の我が家に来るまでに、
どんな場所をたどりたどって、
ここに来たのだろうか?
そんな空想ができるのが
骨董の面白いところだ。

額もところどころが
少しかけていたり、
塗装がはげていたりして
かなり古いものだ。
ガラスも昔のゆがみのある感じが良い。
気に入っている。

カタログ(標本)なので、
よ〜く見てみると
十種類ほどの花のそれぞれの横に
とっても小さなサイズの数字があり
それぞれの花の名前が数字とともに下に書いてある。

せっかくなので、
ここに書かれている
花の名前を覚えてみようかなと
思っているところだ。






最近お気に入りの散歩道


住んでいる町には
散歩コースがいくつもある。
川沿いを、水の音を聞きながら心地よく歩けるコースや
上り下りが結構激しいコース。
美しい草原コース。
田舎の田園風景が楽しめるコースなどだ。

そう、最近見つけたのが田園風景のところで
ここのところ家に篭りっぱなしだったので
夫と一緒に散歩に出かけた。

散歩道で何を一番見ているかというと
やっぱり植物なのだ。

名前はわからないけれど、
面白いのが咲いていて
「これって、サグラダファミリアの塔に似てるね」とか
植物を見ては
自分が知っている『似ている』ものを
あれこれ連想したりして
散歩トークに花が咲くのだ。

夫はここ数年、
干支の木彫に凝っていて
来年は巳年なので、
下を向きながら、
蛇に似たような枝が
道端に落ちていないか、
探している。

2時間ほどの散歩だったけれど
田園風景を眺め、空を見て
花を見て、地面を見て。
とくに、何を考えるのではないけれど
のんびり、歩くのって
いいなぁと思うのだ。