予約時間より45分も早く着いてしまった。
そう、今日は歯医者の日。
時間をつぶすのはカフェがいいのだが、残念ながらこれから診察してもらうため
飲んだり食べたりができない。
そうだ! サグラダファミリアへ行こう!!!
通っている歯医者からすぐ近くなのだ。
朝のこのあたりは清々しい風がとおり、小鳥も歌い、気持ちのいい時が過ごせる。
学校の行事で訪れている中学生くらいの学生たちがじゃれあったりして、建物よりも友だちと遊んだり笑い合ったりしている。そういう年頃だよね。いいなぁ。
紫色のジャカランダの花やその他の黄色い花が風にゆらゆら揺れていて
考えてみたらこんなにのんびりとした気持ちで木々を通してサグラダファミリアを見ることって
今までなかったことだと思った。
ここに来る時はバルセロナに遊びに来てくれた友だちと一緒というパターンがほとんどで
気持ちや見ているものが、友だちと建築物に集中していて、まわりを見回す余裕がなかったのだ。
サグラダファミリアを背景に写真を撮っている人がちが楽しそうにしているのを見るのが好きだ。
こちらまで嬉しくなってしまう。
あたりを見回してみたら15、6人ほどの日本からのツアーグループがいた。
やはり皆さん上を見上げながらスマホで写真を撮っていた。
ツアーを仕切るガイドさんが一生懸命なにか言っている。
「みなさ〜ん、遠くに行かないでください〜」
「みなさ〜ん、なるべく近くにいてください〜」と。
きっとスマホを持って上ばかり見ているから、建築物を夢中で撮っているうちに
はぐれてしまう人がいるのだろう。
ずいぶん前の話だが、友だちがツアーからはぐれてしまったおばあさんを
サグラダファミリアまでタクシーで送っていったことがあった。
やっぱり、あるのだ。上ばかり見ているとはぐれてしまうのだよ。気をつけよう。
まぁ、それもいい思い出話になるのだろう。
さて、本日13日から東京国立近代美術館で『ガウディとサグラダ・ファミリア展』が開催される。
音声ガイドは幼少時代にサグラダファミリアの近くに住んでいたことがあるという城田優さんだ。
実際に実物を見ると感動はとてつもなく大きいけれど
ガウディやサグラダファミリアに関する本を読むと、知らなかったことが多く
文字や写真からも得られることはとても多い。
もっともっと知りたいという方はぜひ行ってみると良いと思う。
そして、バルセロナにいつか来て欲しい。
東京国立近代美術館で『ガウディとサグラダ・ファミリア展』の情報はこちら