これはホンモノだ モッチモチのパン


これが女の勘というものだろうか、それとも以心伝心とか超能力?
まぁただの偶然だと思うけれど、、、。
大当たりだったのだ。
電車で通るたびに気になる駅があった。
その駅の名はCentellas(センテーリャス、カタルーニャだからサンテーリャスかも)
住んでいる町La Garriga(ラガリーガ)からVic(ヴィック)方面に向かって3つ目の駅だ。
停車するたび、根拠はないけど何かいい町のような気がしていたのだ。
そこで昨日は気になる町Centellasに行って見ることにした。
女ぶらり一人旅のスタートである。
旅といってもたかが10分ちょっと電車に乗るだけだが、
知らない場所への旅はワクワクするものなのだ。

駅を降りて10分ほど歩いたところに広場があり、イスやテーブルが並べられている。それらは広場に面しているバルやカフェのもので、住民たちがのんびりと会話を楽しみながらコーヒーやビールなどを飲んでいる。もちろん真昼間からビールを飲むの姿はここでは普通の風景だ。
左側には役所の建物にアーチがあり、そこをくぐるとCalle de Nou(ノウ通り)だ。
ちょっと歩くと13番地に、見るからに美味しそうな店内のパン屋さんがある。
そこが今回紹介したいパン屋さんCan Tenorio(カン・テノリオ)だ。
白い棚にはアートのオブジェのように並べられたパンがあり、それを見た時は、これ絶対においしいに違いないという確信と出会えた嬉しさで気持ちは上がりっぱなしの私だった。
しかもすべて天然酵母のパンだという。
どれもこれも買いたかったが、今回はAL TALLというライ麦パンを買って見た。
うちは夫婦二人暮らしなので、まるまる1つ買うには多すぎるということで半分のを買い、お会計を済ませてパンを抱えたら、思った以上にどっしりと重く、電車に乗って帰る車内でパンの袋を開けると香ばしい幸せな香りがし、これをどうやって食べたら一番おいしいかなぁ〜とあれこれ考えているうちに家に到着したのだった。
さて、パンをオーブンで焼いて食べて見ると、とってももっちりしていて最高においしいパンだった。外はカリカリ、中はもっちり。パン好きの人ならうなってしまうほどのパンであった。


甘さ控えめで、ほんのりレモン風味なマグダレーナ(マドレーヌ)

パン屋さんの情報
名前 Can Renorio カン・テノリオ
住所 c/Nou 13, Centellas Barcelona

バルセロナからはカタルーニャ広場からRenfeレンフェのR3のVic方面に乗りCentellas駅下車。
だいたい一時間ほどで到着。古い町並みが残っていて、店の数は少ないが、こだわりのお店がある素敵な町。実はリネン素材の私好みの洋服屋さんも見つけてしまった。もう、通うこと間違いなし!

kinopiyo
バルセロナ在住。グラフィックデザインをしつつ布で小物なども製作中。 2019年12月に出版したバルセロナのガイドブック『心おどるバルセロナへ 最新版』イカロス出版より発売中。電子書籍もAmazon、kindle、楽天koboなどでお求めいただけます。私が好きなお店の紹介や暮らしについてをお伝えしたいと思っています。