ひさびさ、韓国ドラマにハマっている『LOST 人間失格』


暑い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

我が家ではただいま、ベランダ工事が続いており
ほぼ3週間ほど工事業者が出たり入ったりで
平日は毎日、家にいないとならない状態が続いており
ストレスが溜まる一方であります。
なにがストレスかと言いますと
業者の来る時間が日々まちまちで
しかも、来るといって来なかったり
時間に関することが非常識すぎてイライラするのです。
こんな苦情を並べたところで、
この国では当たり前のことなので
なんら対応もしてくれないことが
苛立つのであります。

そんな私の苛立ちを
このドラマを見ることで
毎日を楽しみに生きている感じでございます。

韓国ドラマといえば、
大企業の御曹司ストーリーだったり
記憶喪失系だったりと
ちょっと現実とかけ離れたものが多いのですが
『LOST 人間失格』は1話目から
心の奥底にある何かをつかまれたような感じで、
どんどん、ぐいぐいというよりも
1話1話を大切に観たい。そんなドラマです。

なにしろ、彼らが発する言葉(セリフ)に
ハッとしたり、
うんうんと頷いてしまったり、
いい言葉だわとメモしてみたくなったりと
心にキュッと入ってくるのです。

主人公は人妻で事情によって出版社を辞めて
ハウスキーパーをしているブジョン。
それから男性は元ホストクラブで働いていたけれど
現在は家族や恋人の代行業をしているガンジェ。
この二人から繋がる人々がさまざまに交差し
ドラマは紡がれていきます。

主人公の二人の会話も素敵なのですが
その脇をかためる登場人物たちも
それぞれに味があってとてもいい人たちなんです。
みんななんらかの悩みを抱えているのです。

人間関係っていろいろありますよね。
話してわかる人。
話してもわかりあえない人。
話さなくてもそばにいてくれるだけで安心する人。
ケンカしても一緒にいたい人etc.

みんなこの世を生きている。
素直に、生きている。
一生懸命生きている。
でも、失敗しちゃったり
方向を間違えちゃったり
迷ったり

にんげんだもの、、、、と相田みつをは名言を残し、
みんな違ってみんないい、、、と金子みすゞは素敵な詩を書いてくれた。
もう、この言葉を胸に人生楽しくいきましょう。
と、私は思うのです。

ドラマのタイトルである
『人間失格』ではなく、人間としてこれは合格だと思うのです。
人間は神様ではないし、悩みがあるから人間なんですもの。

このドラマに時々流れる
ブジョンとガンジェのナレーションも
とても良いのです。
言葉がいい。詩のようでいい。

主人公の女性、ブジョンは
父と話す時。
夫と話す時。
ガンジェと話す時。
彼女が纏う雰囲気が違うのです。
私は、彼女がお父さんと話すシーンが大好きで
お父さんが、これまたとっても心が温かくていい人なんです。

アマゾンプライムで
ただいま、私、2周目に入ってしまいました。
なんだか、このドラマから離れられなくて、
ついつい夜中に見てしまうのです。
せめて、ベランダ工事が終わるまでは
夜な夜な見ていると思うのです。

おすすめです。

kinopiyo
バルセロナ在住。グラフィックデザインをしつつ布で小物なども製作中。 2019年12月に出版したバルセロナのガイドブック『心おどるバルセロナへ 最新版』イカロス出版より発売中。電子書籍もAmazon、kindle、楽天koboなどでお求めいただけます。私が好きなお店の紹介や暮らしについてをお伝えしたいと思っています。