森の中に、時を重ねたかわいいオブジェ


アートの森みたいなのが La Garriga ラ・ガリーガの町にあるみたいだよ。
と教えてくれたのは夫だ。

スマホに映し出されたオブジェを見てみると
味のある動物などの像がいくつかあって
さっそく数日後に探検に行くことにした。

意外にも、そこは我が家から歩いて20分ほどのところにあった。
森の奥の方ではなく、わりと入口からすぐのところにあるので
危ない感じは全くなく
それどころか、小人とか妖精とかがひっそりと過ごしていそうな気配を感じるほど。
わぁわぁと騒いで声を出す場所ではなく
森の精が住んでいるようで、足を音を立てずに忍び足で
ゆっくり歩いて、オブジェを覗き込むような
そんなところなのだ。
自然とそんな気持ちになってしまう場所なのだ。

思ったのは『ジブリの森』みたいな、、、。
もちろん、作品数は10くらいしかなく、規模も全く違うのだけれど
ちょっと廃墟化している感じもあって、逆にそれがリアルジブリの森のように感じる。
動物たちのオブジェの顔も愛嬌があって、ちょっと壊れていたり、汚れていたりなんかして
それがとってもいい感じなのである。

ここの場所は『La Cabana dels Nans ラ・カバナ・ダルス・ナンス』という名前が付いていて
エステべさんという方が作ったものだそうだ。
以前はきちんと管理されていたのだが、
常識のない人たちにより、壊されたり、汚されたりして現在にいたっている。
しかし、住人たちの声により、最近ではここを整備し直して、
みんながもっと楽しく安全に見られるようにとの
計画が進められている最中とのこと。

ちょっとこんな森、
中々ないし、見られないと思う。
いろんな人に見て欲しいなぁ。

まだオブジェはあるのだけれど、
今日はこの辺で。

それでは、良い週末を!

kinopiyo
バルセロナ在住。グラフィックデザインをしつつ布で小物なども製作中。 2019年12月に出版したバルセロナのガイドブック『心おどるバルセロナへ 最新版』イカロス出版より発売中。電子書籍もAmazon、kindle、楽天koboなどでお求めいただけます。私が好きなお店の紹介や暮らしについてをお伝えしたいと思っています。