フランスのコリウールでマイクを持って歌うバルの店主


コリウールの特産品はアンチョビだ。
車で町に入ると『Anchois』の看板をかかげたお店が
あっちこっちにある。
アンチョビはイワシの塩漬けだ。
だからやっぱり到着した日のランチは
イワシが食べられる料理店に入ろうと思い
南仏らしい色彩の町を
美味しそうなところがないかチラチラ見ながら
散歩をしていた。
そこで、一軒のイワシ料理専門のバルを発見し
そのお店で食事をすることにした。

入ってメニューを決め
飲み物を飲んでいると
バルの店主がいつの間にかマイクを片手に
入り口中央でみんなに語りかけ
その後、カラオケがじまったのだ。
もちろん、フランス語でだ。
それらの曲は70、80年代の
フレンチポップスで
60代前後なら口ずさめるような曲の
オンパレードだった。
最初は店主が情熱的に歌っていたのだが
そのうち、店内のお客さんも
一緒になってカラダを左右に揺らし、
曲に合わせて歌い出した。
ノリノリの大合唱である。

人生楽しんでる〜!!!

その様子を見られただけでも
なんだかパワーをもらったような
いやもらえた!

私と夫も、
飲んで、食べて、楽しんで
いい気分でその時間を過ごせたので
お勘定をして店を出ようとしたら
その場にいたお客さんたちのほとんどが
私たちに笑顔で手を振って
さようなら〜、またね〜という感じで
うれしかった。
なんだか、とっても気分のいいお店だったのだ。

お店の名前は『Le Bar a Anchois』
写真のイワシのフライもサクサクして
油っぽくなくて
とってもおいしかった。
このお店の母体となるのはアンチョビの缶詰瓶詰め会社だそうだ。
そして、町の中にこの会社のアンチョビ専門のお土産屋さんもある。
どうりでおいしいはずだ。
ぜひ、コリウールに行ったら
行ってほしいお店の一つだ。

店名 Bar à Anchois

https://www.bar-anchois.fr
なぜだか、リンクができなくなってしまったので
コピペしてホームページを見てね。
ステキなお店です。

朝、まだ人が少ない時間


この色の組み合わせが絶妙でおもしろい。ステキ。

こちらは普通のお家の玄関前。レストランではありません。

kinopiyo
バルセロナ在住。グラフィックデザインをしつつ布で小物なども製作中。 2019年12月に出版したバルセロナのガイドブック『心おどるバルセロナへ 最新版』イカロス出版より発売中。電子書籍もAmazon、kindle、楽天koboなどでお求めいただけます。私が好きなお店の紹介や暮らしについてをお伝えしたいと思っています。