バルバッコア!


週末に天気が良ければ、さらに夫の機嫌も良けれ
ランチタイムはバルバッコアだ。
バルバッコアとは、スペイン語でバーベキューのこと。
言葉にしたときに、はずむ様なこのしゃべりの音が大好きだ。
もちろん、食べるほうもたまらなく好きである。
市場でそら豆が売っていたので、焼いてみた。それをさやのまま黒くなるまで焼くといい。
さやを開けた瞬間に、ほわぁん〜と湯気が出て
豆がしっとりホットで最高においしい。
私にとって、これはまさに春の味かもしれない。
パンはリュスティックやカンパーニュも好きだけれど
写真にあるように、Cocaコカが一番好きだ。
平べったくて、半分に切ると中はボコボコと穴だらけで
そこに、トマトをすり付けたりオリーブオイルをかけたりすると
そのデコボコしたへこみのところにトマトやオイルがたまって
染み込んでおいしく食べることができるのだ。
だから、このコカというパンはパンコントマテにはうってつけのパンなのだ。
コカの種類は色々あって、お祝いのサンジョアンの日に食べる甘いタイプもあったりする。
それには、赤や緑に彩られた果物の砂糖漬けがパンの上に飾られ、砂糖が散りばめられカスタードクリームもぬられた姿がいかにも甘そうで
目の前に出されてしまったら食べるけれど、自分から食べたいと思わない菓子パンだ。
そういえば、もう、来月にそのサンジョアンがやってくる。
こっちではサンジョアンのお祭りが夏休みの始まりの合図のようなものだ。
サンジョアンは6月24日。
そう考えると、2023年もほぼ半分過ぎてしまうのだなぁ。
早い!
私はいったい何をしているのだろう。
のんびりしすぎて、やることが溜まりすぎの私である。

久しぶりの雨、その後ヒョウ、そして虹


雨がずっと降らなかった。
毎日、青空が見れるのはうれしいし、傘をささないで外出できるのもとってもうれしい。
でも、自然の中で生きるには雨は必要なのだ。
みずみずしい野菜や果物が食べたいし、水がないと生きていけない。
雨は大切なのだ。
ここのところ雨が降ってくれるのだが、ヒョウも降る。
ところがヒョウが降ると育てた草木の葉っぱに穴が開いたり、痛んだりする。
木になり始めた桃の実にも傷がついてしまう。
だから雨だけ降って欲しい。
集中豪雨の後に虹が出た。
すごく近くに出ているので、全体が写真で写せないほどの大きな虹だった。

それにしても、虹が出るときのうれしさは
子どもの時と同じ気持ちだ。
きっともっと年をとっても同じだと思う。
子どもの頃や若い時は年をとるといろんなことが落ち着いて
どこかこの世界をだいぶ知った気になって、
大地に根付いたものの言い方や考え方をするのだろうなと思っていたけれど
憧れの人をテレビで見たり、映画に出てくる俳優さんにときめいたり
ドキドキ、ワクワクする気持ちは子どもの頃と変わらないのだなぁと
近頃つくづく思うのだ。
おそらくもっと年老いてもこれは変わらないような気がする。
そう、それで今思うのは
公園でベンチに座って日向ぼっこをしている高齢の方や
昨日、道ですれちがったおばあちゃんも
きっと気持ちは子どもの頃と変わらずにいるのだろう。
姿は年をだいぶ重ねているけれど、心はずっと若いままなのだ。
そう思う。

地味な店がまえだけれど、おいしいパン屋 Eric & Benjamin


バルセロナの街には星の数ほどパン屋はあれど
これだ!と思えるパンに出会うのはなかなか難しい。
それでもこの10年ほどでレベルはかなり上がってきていることは確かだ。

Eric & Benjaminのパン屋がおいしいと、夫の知り合いから教えてもらったのが最初で
香りが良くて味もよく、最近ではバルセロナの街へ行くたび
ここのパンを買っている。
表の看板にEcologicと書いてあるようにオーガニックのパンなのだ。
クロワッサンとバゲットは普通であるが
リュスティック系のパンとか黒パンがとってもおいしいのでおすすめだ。
どちらも、もっちりとした食感が魅力で、噛めば噛むほど味わい深くなる。
どちらも一個丸ごとだと大きいので、半分にしてもらって買っている。
帰りの電車の中で、チラッとパンが入っている袋を覗くと
焼かれたパンの愛おしい姿と一緒に、お隣さんにもわかるんじゃないかというくらい
香ばしい匂いがふんわりと飛び出してくる。
どんな風にして食べようかなぁと、帰路につくまでの間はそんな事ばかり考えてしまう。
でも、大体は最高においしいオリーブオイルをとろーりとかけて食べるのが
私としては一番好きな食べ方だ。

Eric & Benjamin
C/Consell de cent 348

Sant Jordi サンジョルディの日だよ


土曜日は朝の市場が行われているので
夫と一緒に町の広場へ買い物に出かけた。
ふと、野菜を見ていたら同じテーブルにバラが置いてあるのだ。
そうだ、明日はSant Jordiサンジョルディの日。
家族同士や恋人、友達などにバラを贈る日だ。
本も贈ったりする。
おそらく日本でもずいぶん前から、本を贈る日として少ないながら知っている人もいるだろう。
一本のバラと一緒に一本の麦の穂も丁寧に包装されて売っている。
確か、麦の穂は槍を意味すると聞いたことがある。
そう、あのサンジョルディ伝説のお話によるものだ。
ドラゴンの生け贄にされているお姫さまを、馬に乗ってやって来たサンジョルディがドラゴンの心臓を槍でひとつきし、お姫さまを救うというお話だ。
私が住んでいる町でもサンジョルディをモチーフにして家の外壁などに飾られたりしているし
バルセロナの旧市街地ではさまざまな場所でサンジョルディのレリーフを見かける。
それくらい昔から語り継がれた物語なのだろうと見かけるたび思うのだ。

市場からの帰りに近所のよく行くお肉屋さんで
お肉を買おうと行ってみると、行列ができていたので
夫だけ店内に入り私は外で待っていた。
すると、夫がバラの形をしたキャンディーを手に持って出て来たのだ。
私がお店の中を覗くと、いつも担当してくれるお姉さん2人が
笑顔で私の方を見ていたので、私もいただいたキャンディーを手に
ありがとうと手を振って笑顔を返した。
こんな風に大人になってもキャンディーをもらえるなんて
なんだかとっても嬉しいものだ。

お肉屋さんからもらったかわいいキャンディーと本の栞

一番上の写真のポストカードは骨董市で購入したもの。
裏はこんな感じ。フランスの絵葉書らしい。

雑貨や食品のセレクトショップ Funky Bakers Deli


春だなぁ、なんて思いながら太陽の光を浴びて歩いていると
お店の前にベンチが置かれて賑やかな雰囲気の一角があった。
そのお店の名前は『Funky Bakers Deli ファンキーベイカーズデリ』
ベンチにすわっているみんなは、そこの淹れたてのコーヒーやおいしそうなクロワッサンなんかを食べていて、どの人も笑顔なのだ。
ついつい好奇心に誘われてお店の中へ入ってみた。
最初に目についたのが大好きなポテトチップス『Bonilla a la vistaボニーリャアラヴィスタ』だった。
このポテチが置いてあるということは、食のセレクトショップに違いない!
そう思って棚を見渡してみると、スペイン以外の国の、これはと思う品物がいろいろ並んでいた。
イギリスのお塩やイタリアのパスタ、トルコのイタンブールやアイスランドのレイキャビックのチョコレートなど、かなり広範囲だけれど広く浅くという感じで選ばれたものばかりだ。
しかも、デザイン好きにはたまらない、パッケージがとってもカワイイものでいっぱいだ。

そう、タイトルにもある通り雑貨も置いてある。
この雑貨はバルセロナを拠点とした「Octaevo オクタエヴォ」というデザインブランドで、シンプルだけれど美しく、色使いも厳選されているのだ。とりわけ、このブランドのラピスラズリのようなブルーが私にはとてもデザインのポイントとなっているような気がする。
全商品は扱っていないけれど、スピリチュアルなグラデーションのキャンドルや、ノート、ブックマークやインセンス・ホルダーなどが並べられていた。
そうそう、日本でも流行っていると聞いたことがある手作りコーラ。ここにもビン入りのクラフト・コーラがあって、次回はちょっとこのコーラに挑戦してみようかなと思っているところだ。このコーラのロゴデザインは男性2人の顔のイラストで、ロゴの真ん中にHamburg と書いてあるのでおそらくドイツの商品だろう。
菓子パンやスイーツも美味しそうだし、バルセロナでおいしいと有名な『Nomad ノマド』のコーヒー豆も置いてある。
買い忘れたお土産があったなら、ここで充分間に合うはず。
そういえば『Funky Bakers』は今のところバルセロナには3店舗ある。
しかし内容は3つともちょっと違っている。
詳しいことは以下に情報を載せておくので気になったらぜひ行ってみてほしい。
今、すごく行ってみたいのは『Funky Bakers Eatery』だ。
のんびりとできる場所で、食べて飲んでおしゃべりをして、おいしいさを満喫したい。

『Funky Bakers Bakery』

『Funky Bakers Deli』

『Funky Bakers Eatery』

『Funky Bakers』のインスタグラム

本文にあった、バルセロナのデザインブランド『Octaevo』のホームページ

パッケージデザインがカワイイ紅茶など。右の写真はロゴデザインがカッコいいハンブルグから、クラフト・コーラ

クロワッサンデアルメンドラ
アーモンドのクロワッサンと右写真はBonilla a la vistaのジャガイモの味がしっかりとしたポテチ袋タイプ

WordPressブログの新規投稿まっ白になった原因はこれだった。

すっかり春まっ只中の陽気となっているバルセロナ。
あれこれ記事を書こうかと思っていたのだが、
なんと、ブログを更新しようかと思ったら出きなくなってしまったのだ。
原因を突き止めようとネットで検索してみると2つの原因が出てきた。
ひとつは、使用しているプラグインの問題。
ふたつ目はWordpressがバージョンアップされて、今まで使っていたテーマが合わなくなってきたのではないかという問題。
そこでまずは使用しているプラグインを全部はずしてみても状況は変わらなかった。
残るはテーマの問題だ。そこで、テーマを開発したところへメールで問い合わせてみた。
そして、ご丁寧な連絡メールには確認してみますの文字が。
私も引き続き原因を探りいろいろとネット情報を見てみたりした。
そこで、ふと思ったのだ。
もしかしたら、iPadならできるかなぁ、、、。
ふふふっ、試してみたらあら不思議、、、いとも簡単に使えるではないか!
やだ!原因は私の方にあったのだ。
実は、いつもiMacでブログを書いていて、それはバージョンを上げてしまうとメモリが足りなくなると思い上げないようにしていたのでいまだにmacOSを低く設定してあるのだ。
それで、とうとう先日のWordpressのバージョンアップに伴い使えなくなってしまったというのがこの事件の結末だ。
あぁ〜、テーマの開発者の方を疑ったりしていた自分が情けない。
私のような人が今後、いるかもしれないのでここに書いておこうと思う。
きっといるはずだから。
WordPressの新規投稿が真っ白になってしまう原因は3つある。


1、プラグインの問題。
2、Wordpressのバージョンアップに伴いテーマが合わないという問題
3、あなたが使用しているコンピュータのバージョンが低いという問題


とにかく今、原因がわかって
とっても心が軽やかになった私なのだ。
ここ10日間ほど悩んでいたWordpress記事書けない問題が解消して良かった。
悩んでいる間に、春は刻一刻と進んでいるのだった。

たまらなく大好きなカルデデウの骨董市


考えてみたらここCardedeuカルデデウの骨董市は10年くらい通っている。
ほぼ半分くらいのお店の人とは顔見知りとなってしまった。
と言うのは、買うお店はだいたい決まっているので
私の好きな雰囲気のお店では顔見知りだが、そうじゃないお店、、、
たとえば迷彩色を放つアーミー系のお店には行かないし
アフリカの民族アート系やタンタンなどのキャラクターグッズのお店でも買ったことはない。

ここの骨董市は入場料として3ユーロを支払わなくてはならない。
入場無料じゃないところがイマイチ納得いかないのだが
近いし、毎月1度のこの骨董市が私の生きがいとなっている。
なんたって、人とモノが集まっているこの広場を見ると
今回はどんなモノとの出会いがあるのだろうかと期待で心がおどるのだ。
そして、わたしのように毎月ここへ来る人ももちろんいる。
お互い名乗らないので、彼女の名がアナなのかマリアなのか知らないが、
好きなものが共通しているので毎回同じお店で出会うのだ。
あら、また会ったわね。これ素敵でしょ。とか
こんなのを買ったの。とか、見せ合ったりしている。
この間はその女性とちょっと長話をしていたら
なんと、私が住んでいる町に彼女の実家があることも知ってしまった。

YouTubeを見ていると
ヨーロッパの骨董市の様子が結構アップされていて
ついつい見てしまうのである。
イタリアやフランスの骨董市では私好みのカップ&ソーサーやお皿が安い値段で出ていて
いつかは行きたいと思っているのだけれど。
バルセロナでは素敵な食器に出会うことは少ない。
そして、いいものは大抵高いのがお決まりだ。
でも、いつかきっと出会えるはず。
その日までのお楽しみだ。

そう、そうなのだ。骨董市というのは〝出会い〟なのだ。
欲しいと思ったモノに目をつけておいて、後で買おうと思ったら無かった
なんてことはよくあることで
そんな時はかなり落ち込むが〝縁〟が無かったと思うしかない。というかそう思うことにしている。
せっかく行ったのに全く買わないという日もあるし、爆買いしてしまう日もある。
そうそう、10年前の最初の骨董市の日に見た素敵な絵柄のお皿は、ずっと売れ残っていたのだけれど
去年の年末に、とうとう売れてしまったようでそのお皿の姿が見当たらなかった。
10年以上も売れ残っていたのだから、おめでとう!とでも言いたくなってしまう。

もし、骨董市を体験したことがないなら
一度は行ってみるといい。
とにかくオススメなのだ。

この間は、おそらくテーブルクロスなのだろうけれど
我が家ではベッドカバーとして使うことにした。とっても気に入っている。
こちらの写真


次回の骨董市は4月16日の日曜日
8:30〜14:30
その他の骨董市や地図などの情報はこちら

今、この時を意識してみたら


普通に暮らしていると
何も意識しなければ、頭の中ではつねに先を考えていることが多いと思うのだ
朝、顔を洗いながらも常に先のことを考えている。
キッチンに行ったら、昨夜あらったお皿などを棚に戻して、
お湯を沸かして、、、
朝食が終わったら食器を洗って、、、
などなど
今日は昼前にガス屋さんが来るから、その前に洗濯物をして、、、
とか、、、
もっと長い期間で先を考えると、考えは永遠につきない。
私は今を考えていないじゃないか、、、と気づいたのだ。いまさら。
歯を磨いている時に、歯を磨くことを考える。
料理を作っている時には切っているじゃがいもや
手でちぎっているレタスのことを考える。
今を考えることを意識してみたら
最近、よく眠れるようになったのだ。
たぶん、そうだと思う。

そうそう、1週間前からやっと我が家の桃の花が咲き始め
今は満開で、若い緑の葉っぱが出始めてきた。
いつもより遅めに咲いた桃の花だ。

2週間ほど前から、ネットに「ヌートバー」という言葉がよく出てきて
おいしいスイーツの名前かと思って調べてみたら
WBC日本代表選手の名前だと知った。
優勝おめでとう。

バルセロナから電車で1時間半ほどの街Igualadaイグアラダ


初めて訪れた街、Igualadaイグアラダ
古い建物と新しい建物が仲良く混在していて
自然もあり大きな公園もあり、田舎ではあるけれど田舎っぽくはなく
なかなか良い街だなと思ったのである。
上の写真は教会なのだが、現在は一般公開はしていないようで入ることはできなかった。

ずいぶんと長いことお世話になっている人が
この街で行われている写真展に参加していると知り
夫と一緒に行ってみたのであった。
この写真展は、街の20カ所のいろんな施設をつかって
50名ほどの写真家が参加している写真フェスティバルなのである。
3月19日まで行われているので
もし、興味があったらぜひ行ってみて欲しい。
街を知ることもできるし、素敵な写真にも出会える。
電車ではPl.EspanyaからFGCでR6をつかい終点のIgualadaまで1時間半のちょっとした旅!
知らない場所に行くのってワクワクするし
この先の出会いがどんなものかもドキドキする。
そんな気持ちを持ちながら車窓を眺めて1時間半はあっという間である。
私が行った時は日曜日だったので街はバルやレストランくらいしかオープンしていなくて
人もまばらで、まぁ、それはそれでいいのだけれど
普段の平日の活気ある街の雰囲気も見てみたいと思っているので
他の日に再び訪れてみたいなぁと思う場所だ。

写真展は全部見ることはできなかったのだけれど
今回、久しぶりに再会した写真家Takushi Katafuchiさんの作品が一番印象的だった。
心のどこか素朴な変わらない部分のものが、写真からふんわりとにじみでていて
そして、風がそよいでいる感があって懐かしいものに触れられた。
ぜひ、行って見て欲しい。

写真展の情報はこちら
Festival de fotografía de Igualada


ヒヤシンスの生きる道


このヒヤシンス、私が育てたわけではない。
先週末、あまりにも荒れた我が家のベランダが気になって
落ち葉などの掃き掃除をしていたのだ。
もう、枯れてしまった植物の鉢などを重ねていた日の当たらない角っこも
積み上げられた鉢をどかさないと、全体的にきれいにならないと思い
それらを持ち上げてみた、、、
軽いプラスチックの鉢を持ち上げたら、なんとそこにもう花を満開にした
ヒヤシンスが咲いていたのだ。
そうそう、以前日本のニュースで道路のアスファルトのわずかに残った土のところから
植物が生えてきて、ど根性◯◯とその植物の名前をど根性の後につけて名付けられていたけれど、
我が家のこのヒヤシンスもかなりの根性の持ち主だ。

一生懸命、手をかけて咲きますようにと祈りながら育てても
花がそれほど咲かなかったりするというのに
ほっぽいておいたヒヤシンスがこんなに花をつけたことは嬉しいけれど
ショックでもあった。
私のお世話は必要なかったのね。さびしい。自然への嫉妬?
でもでも、自然の力ってとてつもなくすごいものだなぁとも思った。
自然は無敵。そして尊敬でありまする。

こちらは先日の満月の二日前のお月様
光り輝いていて、まわりに輪っかができていた。
かすかにだけれど見えるだろうか?